ボクの奥さんは、甲斐さんからこう言われたらしい(笑)
アコギツアーの伊豆長岡でのことだ。
このツアーは、松藤さんとクラッシャー木村さんのお二方がご一緒だった。
単発のアコギライブや、前年までの前野さんとご一緒のアコギツアーで、
前半はゆったり座ったまま、『漂泊者』で一斉に立ち上がる…
というスタイルが出来上がっていた。
だが、この時のツアーは『漂泊者』の1曲前の『ナイト・ウェイブ』で、立つか立たないか?
地域によって、まちまちだったらしい。
名古屋近辺と京阪神では、迷うことなくスタンディング(爆)だったが、
他の地域…
特に何十年振りに訪れる町や初めて訪れる町では、
アコギライブなのに何で立つんだ?という空気が漂っていたそうだ。
伊豆長岡でのライブは、ツアー後半にあり、
首都圏からの日帰りが可能だったので、
地元のファンはさておき、かなりのツアーリピーターが参戦していたようだ。
奥さんの席は、4列目の真ん中で、
斜め前の席には、親しい甲斐友さんが座っていた。
この甲斐友さんが、何を思ったか
『ナイト・ウェイブ』のさらに1曲前の『ブルーレター』で立ち上がったのだ!
勘違いのフライングだったようで、慌てて着席したけど、
奥さんの頭の中には『立つのは次だ』とゴーサインのランプが点った。
そして…松藤さんがイントロを弾き始めた途端に奥さんは立ち上がった。
もちろん、前列の甲斐友さんも…
奥さんの視界に入る中で、立っているのは、この甲斐友さんだけだったが、
後ろの甲斐友さん達もきっと立ち上がっただろうと思っていた。
歌い始めてすぐ…『紫のうねり』の所で、
甲斐さんが、吹き出すように発声したかと思ったら、横を向いて大笑いしている?!
『えっ?何で笑ってるの?』
よく見たら、松藤さんも木村さんも笑ってる!
何か変なコトしたかな?と思ったけど、深くは考えず…
本編が佳境に入り『風の中の火のように』もちろん、会場は総立ち。
アコギライブでは、ギターの弦が切れたり、歌詞を間違えたら、
もう一度、最初からやり直し!というお約束がある。
この時は、ギターの弦を押さえるピン?が抜けてしまったのだが、
甲斐さんは、歌詞の切れ目にギターを外し、
次の歌詞の切れ目で、三好くんが差し出すギターに持ち替えて、
中断することなく、最後まで歌い終えた。
その後すぐにMCで
『本来なら歌い直すんだけど、
ものすごく楽しそうな人が居たんで、
途中で止めたくなかったんだよ』と
奥さんを見て笑ったらしい。
ライブ後に、甲斐友さん達に聞いた話では、
『ナイト・ウェイブ』で立っていたのは、奥さん達ふたりだけだったらしい(苦笑)
またそのふたりが、照れたり、気まずそうにしたりせず
ニコニコ笑って踊っていたので、甲斐さんも思わず
笑ってしまったのだろう。
翌週のセイヤングは、伊豆長岡のライブの話から始まり、
甲斐さんはまた『ものすごく楽しそうな人が居たんだ』と話していたそうだ(笑)
奥さんは、甲斐さんに吹き出すくらい笑われたのが、ショックだったみたいだが、
この日以来、甲斐さんの中で、奥さんは『よくライブに来てる人』
プラス&の認識をされたことは間違いない。