今日は、久世朋子さんという女性の話。
久世朋子さんは、銀座のクラブ「茉莉花」(ジャスミン)のママ。TVディレクター・作家の久世光彦夫人といえばお分かりになる方もいるかな。久世さんが亡くなってしばらくして店を開きました。開店からまだ数年ですが、銀座でも数少なくなったいわゆる文壇バーの雰囲気を醸し出す不思議な店で、出版社、TVや音楽の業界人が寄っていきます。クラブと言っても、他に女の子がいるわけでもなく、彼女一人でやっています。
久世朋子さんは糸魚川生まれ、高田高校出身。実は高田高校で私と同級生でした。高校時代、彼女を含め数人の仲間と文芸同好会を作り、幾冊かガリ版刷りの本を作った思い出があります。
上京後は生きてきた世界が近かったこともあり、細くて長い友達づきあいを続けてきました。18にテレビや映画で女優デビュー、20前後に久世さんと暮らし始め、男の子を出産し、女性誌などで叩かれるようなことも経験し、それでもしっかり家庭を築いてきた彼女の波乱万丈の姿を間近で見てきました。
まあ一言でいえば、ドラマチックな生き方をしてきた女性ですね。
その彼女が、この12月、久世さんとの思い出を綴ったエッセイ「テコちゃんの時間」を初出版します。
私はまだ読んでいませんが、いろいろな情報を検索すると、坪内祐三氏が絶賛するなど、業界でかなり話題になっている様子。「久世光彦と向田邦子のDNAを引き継いでいる」という方もいらっしゃいます。
12月初旬には来越し、本のプロモートをする予定のようです。
かなり期待できそうです。
皆さんもよろしかったらお読みください。