上越市景観条例改悪の方向へ | 地方都市は死なず! 滝沢いっせい ブログ爽創通信  *09016693890*kpissey@rf6.so-net.ne.jp*

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上越市議会議員滝沢一成のブログです! 日々感じたこと、考えたことを、できるだけ素直に書いてゆきます。
滝沢一成のテーマは「雪」「老い」「貧困」、これらを追及します。

今回の議会で、上越市の景観条例の一部改正の議案が出されました。この議案に関し、私が所属する総務常任委員会で議論が沸きあがりました。



問題は、前文の改正部分です。

現在の条例にはこうあります。

春日山城跡や高田城跡、五智国分寺などの歴史的遺産をはじめ、雁木、寺町、加賀街道の松並木に代表される歴史的まちなみは、いにしえの面影を今も私たちに伝え、広大な日本海や雄大な南葉の山々、そして山里のたたずまいや久比岐野に広がるのどかな田園風景は、上越市の原風景として、私たちの心のよりどころになっている」名文です。


これを今回理事者側は、前半の「春日山城跡や高田城跡、五智国分寺などの歴史的遺産をはじめ、雁木、寺町、加賀街道の松並木に代表される」を大きく割愛し、具体的な地名を入れない形で提出してきました。こうです。「歴史的な資産やまちなみは、いにしえの面影を今も私たちに伝え、(以下同文)」


皆さんどう感じられますか?


もともとの条例分のほうが、はるかに品格があります。

またその景観が鮮やかに目蓋に浮かんできます。

それが、味も素っ気も無いたった一言「歴史的な資産やまちなみや」に替えてしまう。なぜこういうことをするのか理解できません。


理事者側の理由としては、合併した13区の皆さんへ配慮した。春日山云々を入れると、13区の皆さんが気分を悪くする恐れがあり、そうなると13区の歴史的な遺産も加えなくてはならない。それは不可能なので、春日山以下も削ったのだそうです。



さきの委員会で、この部分に関してさらに審議を続ける必要ありという継続審議の動議が出され、賛成者多数で継続になりました。

今日がその審議となり、「改正をしない修正案」を我が会派の吉田委員、小林委員、そして滝沢で提出しましたが、賛成者少数で否決、原案のまま決しました。

5:6でぎりぎりの攻防でした。



私はこの改悪に反対します。

その理由は、

1.前述したが、せっかく上越らしい条例であったのに、どこの市でもいいような抽象的な文にしたこと

2.もともとの前半の「春日山城跡~伝え」と、後半の「広大な~のどかな田園風景は」は、とてもバランスが取れていたのに、改正案は、前半があまりに短くバランスが悪い。

3.改正案は文章としての品格がはるかに劣る。名文を駄文にしてどうするのか。

という理由とともに、

4.春日山や高田城は旧上越市の市民の誇りに留まらず、13区も加わった新上越市全体の誇りである。したがって春日山城跡、高田城跡等を代表的な(文章にもそうある)例としてあげてもなんら問題は無い。

5.むしろ13区も加わった市民一体感の融合の良いきっかけになる。「春日山、高田城跡はわがまちの誇りだ」と13区の皆さんも思っていただけることが大切。

といった精神性からの理由。

さらに

6.総務常任委員会での流れとして、先週までは、原文どおりでよしとする「修正案」の流れであったのに、委員会以外の一部議員が、文章を割愛した改正案を通すために、副市長に「誰と誰に会って説得したらよい」と進言し、副市長はそれに従って、総務委員会の委員の説得に廻ったというおかしな動きがあったこと。



これは、二元代表制を無視したものと言わざるを得ません。これに関しては、副市長は今日の委員会で事実を認め、謝罪されました。副市長に進言した議員が誰か知りませんが、まったく裏工作といわれてもしょうがない。恥ずかしいことです。こういう旧弊なことが今でもあるんですね。驚きました。



今回の結果は、大変残念な、恥ずかしいものだと思います。


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