市民ネット改革 中心市街地の未来を語る会 | 地方都市は死なず! 滝沢いっせい ブログ爽創通信  *09016693890*kpissey@rf6.so-net.ne.jp*

地方都市は死なず! 滝沢いっせい ブログ爽創通信  *09016693890*kpissey@rf6.so-net.ne.jp*

上越市議会議員滝沢一成のブログです! 日々感じたこと、考えたことを、できるだけ素直に書いてゆきます。
滝沢一成のテーマは「雪」「老い」「貧困」、これらを追及します。

昨日25日、高田雁木通りプラザで、私たちの会派「市民ネット改革」主催の「中心市街地の未来を語る会」を行いました。

市民の出席者17名、私たち6名 計23名で語り合いました。

私は、司会を担当。20名を超える方々を差配するのはなかなか大変でしたが、結果として全員の方にご発言いただきました。

滝沢いっせい ブログ爽創通信

場所柄どうしても話題は、大和の撤退問題へ傾いていくだろうと予測しました。そのため、あえて「中心市街地が今抱えている問題は何か」という立脚点を明らかにするところから始めました。



商店街の方々からは、「衰退は、パイが小さいのに奪い合うことに終始してしまった結果と言わざるを得ない」「時代的必然かもしれない」という歎きに近い声とともに、「本町自らが時代の変化に合わせて変わる事をしなかった」「商売替えをしてこなかった」「20年間時間が止まっていたと言われても仕方がない」という反省の声が上がりました。

また商店街以外の方からは、「儀明川や雁木など歴史的な資産や景観を生かしていない」「空き店舗の活用に本腰になっていないのではないか、行政も商店街も」「魅力ある商品が少ない」「買い物をしたいと思える魅力がない」「高い駐車場料金をとっているようでは郊外店には勝てない」といった、よく聞かれる問題点の指摘がありました。




「買い物客がいない、人が来ないというが、いまでも数多くの通学生徒が駅を利用している。若者は動いている、動くところには何かが起きる。起きていないのは、動く人を生かし切れていないからなのではないか」「数字が大事。固定資産税を見れば、ここは市内で最も高い。坪単価20万円以上のところでは商売はできない。だから本町はもはや商売が成り立たないのだ」という意見も出ました。



「駐車料金を無料にしなくては・・・」という意見には、「もはや年金と月々入ってくる駐車料金で食べているご老人も多い。それを無しにするのは、ちょっとむごい」という意見も。




これからの方策としては、商店街の方からは、「お年寄りをターゲットにした『住んでいる人にやさしい街』=歩いて回れる商店街として生き残るしかない」「しかし、やはり若者が来てくれる街にしなければ、未来は無い」という話、また、「空き店舗になっているのに売りたくもない、貸したくもないという方もいる、その方々を何とか説得して、再活用を進めたい」「そういうところの固定資産税をペナルティで上げたらいいのではないか」という意見もでました。




さて終盤でようやく大和撤退問題を語り合いました。

ビルの所有者イレブンビルの方から「方向はまだ決まっていない。いまのビルを生かして、残った店舗で運営するか、ビルを壊すか。2月の頭に方向性が出るのではないか。現在のところ、突っ込んだ話はない。市のワーキンググループでは、タウンマネージャーの意見が強く出ている傾向があるが」「最後は自助努力。イレブンの決定次第。行政は動きにくいかもしれない」というお話がありました。

それに対し、「一番大事なのは行政の支援だ。酒田の例だが、空き店舗と駐車場の活用に行政が大きな支援をしているという。民間だけではどうしようもない」という意見がでました。


この問題は、27日以降も何度か行われる市長肝入りのワーキングチームでまさに今話し合われている件であり、そのメンバーであるイレブンビルさんからは、あまり具体的情報が出てこないのは、致し方ない事でしょう。しかし2月中には、方向ははっきりするようです。待つしかないのかな…いまは。議員ができる事は無いのか、考えています。


今回のブログで、私の考えを書くことは、ちょっとやめておきます。私の本町への思い入れがやや強すぎる事を自覚しているからです。これまで大和撤退問題を含め、本町街の再生について多く語りすぎてきた感もあります。

ここは一度冷静に、考える時間がほしい。そう思っています。

また書く機会があるでしょう。その時には、大和撤退後の方向が出ているかもしれません。


同僚の中川幹太氏が、ご自分の考えをまとめて書いています。ぜひお読みください。賛成しかねる論点もありますが、さすが良く考えています。

http://web01.joetsu.ne.jp/~n-kanta/ こちらをクリック!



今回の「語る会」の後、幾人かの方から「良かった」「こういう機会があるのはいい事」「毎月でもやってくれ」と言われました。こういう会を市民の皆さんは待っていたのだ、という思いを強くした次第です。

市民との協働を会派の理念として掲げている私たち「市民ネット改革」は、これからもこうした「語る会」を定期的に行う予定です。次回、皆様にお会いできたらと思っております。