庭園都市 上越へ 景観形成要素の考察 | 地方都市は死なず! 滝沢いっせい ブログ爽創通信  *09016693890*kpissey@rf6.so-net.ne.jp*

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上越市議会議員滝沢一成のブログです! 日々感じたこと、考えたことを、できるだけ素直に書いてゆきます。
滝沢一成のテーマは「雪」「老い」「貧困」、これらを追及します。

昨日…とまた同じ書き出しですが。ますやさんの「くびき野ストーン」の利用によるまちづくりを書きましたが、こういう郷土にあった景観形成が出来る「要素」が他にあるか考えてみました。
上越にふさわしい景観形成要素。やはり杜の都と云うのだから、まず緑でしょうか。
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桜の木。かつて「各家の庭に一本桜の木を植えましょう」という一家に一本運動的なものがあったらしいですね。つまり街中の庭に桜の木がある、これは春には壮観でしょう。町中さくら色ですから。この運動を復活したらいい。高田公園の桜の更新は順調でしょうか。ソメイヨシノの寿命は約80年といいます。計画的な植樹を進めていただきたいと思います。
前にも書きましたが、金谷山で「桜千本の会」が、山桜を植え続けています。もうその効果が出ています。春には金谷山がほんわかとピンクに染まるようになりました。今度の春皆さん行ってみてください。
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それから生垣。私は、住宅街のコンクリートブロック塀やフェンスが、かなりまちの景観を壊していると思っています。雪の問題等あるかと思いますが、各家がブロック塀をやめて、昔ながらの生垣にしたら、住宅街の品格が上がるでしょう。散歩して心が豊かになる街角。
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黒塀。直江津の海沿いの町屋街、高田の寺町あたりは、黒塀が良いかもしれません。村上市では、ブロック塀を隠す張りぼての黒塀化運動をここ何年か進めていますが、それなりの風情が生まれ、結構な佇まいとなっています。あれと同じことを進めてもいいのではありませんか、二番煎じでも。
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トタン屋根。雪国だからトタン屋根。「甍の群れ」という言葉がありますが、栄えている都市の象徴がこの甍の群れです。「さゆり」という映画で、舞子に売られてきた少女が京のまちの大きさに驚くというシーンがありますが、それは屋根裏部屋からの「甍の群れ」の情景でした。上越中の屋根を瓦屋根にしましょうとは言いません、トタン屋根には合理的理由があるのでしょう。でももしトタン屋根がベストならば、景観的に美しいトタン屋根、材質的に高級感のあるもの、せめて色の統一はしてみたいですね。
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街路樹。昨日、東京の青梅街道を走りましたが、東京の幹線道は本当に街路樹が美しい。10メートル級の街路樹がそろって枝を伸び伸びと広げています。青梅街道の欅。今は落葉していますが、夏はさぞ涼しい事だろうと想像されます。翻って上越市の街路樹…無残と云うか、惨めと云うか、申し訳程度の街路樹、毎年過度の剪定をされて枝がない!いったい何のための街路樹でしょうか。また、街路樹がない道も多い。昔バンクーバーへ行った時、街の中心部の住宅地には巨木がこれでもかと生い茂っていて、まるで「公園の中に住宅がある」観でした。そして「こういう所に住みたい!」と心から思った記憶があります。出来れば上越もそうなりたいものです。
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そして真打ちは、「雁木」です。雁木こそ、この街の最大の景観形成要素です。これについては、大きな課題ですので、また改めて書きたいと思います。ただ、そろそろ本気で雁木の保存と再生、活用を考えないと、10年後には手遅れになっているでしょう。

さてここまで、上越のまちの景観がこうあったら良いと書いてきましたが、これらを作るのは実は行政ではないと思うのです。住んでいる私たち自身が作っていかないといけないのではないでしょうか。美しい街、誇りに思える街、散歩して楽しい街、外の人にぜひ見てほしい街、心湧きたつ街…そう、なんといったらよいか…「庭園都市」でしょうか、そういう街を皆さんと共に構想し、一歩一歩造っていきたいものだと切に願っております。