こんにちは。9月のお稽古のご紹介その②です。
9月9日は「重陽の節句」といい、菊の節句とも呼ばれ、菊を愛でる日だそうです。
掛け軸のご紹介です。
「菊慈童」(きくじどう)
能の演目にもなっていますね。明治の版画のため、鮮やかな着色が残存しています。
魏の時代、文帝の家来たちがレッケン山の麓から湧き出る薬水を求め山へ立ち入ると、1人の美しい少年と出会います。彼は700年も前の周の王に仕える童だと言うのです。
周の五代目王である穆王(ばくおう)の時代、王の寵愛を受けていた彼は、あるとき誤って王の枕を跨いでしまったことから流刑罪として中国の西の奥地へ追放されます。
掟と言えど流刑を哀れに思った王は形見の枕と共に尊いお経である普門品の一節を教えます。
童はその一節を忘れないように菊の葉に書き写したところ、葉の露が薬水となり、不老不死の体を手に入れ、菊の咲き誇る山奥で永遠に少年の姿で生き続けるのです。
(あたかも最初からこの物語を知っているかのようにご紹介しましたが、お稽古の際、先生にこの物語をご説明いただき初めて知り、帰宅後調べてせっせと書いています笑)
先生のお教室では、お点前のお稽古に加えてこういった美術品にも触れることができ、また作品と共に歴史を学ぶことができるので大変勉強になります。
お菓子も「菊」をモチーフにしたものを美味しく頂きました。
半分に切ると、小豆の餡と紅色の餡の二層になっており、目で楽しみながら口に運びました。
こちらのお菓子は、美味しいわらび餅で有名な京都の老舗和菓子店、笹屋昌園の本わらび餅です。
佐々木酒造は佐々木蔵之介さんのご実家としても有名ですね。
こちらでは先輩が、10月末に行われる「夕ざり」の茶事の練習をされています。
黄昏から宵へと過ぎゆく時間を楽しみ、灯篭のあかりを頼りに行われる幻想的な茶会だそうです。初めて参加させて頂くのでとても楽しみにしております。
ではまた来月お会いしましょう。



