2日目は、香水の文化と歴史、そして私も大好きな資生堂のアーティストかつイメージクリエイター《セルジュ・ルタンス》氏に関する講義を行わせていただきました。
•セルジュ・ルタンス氏
•香り、化粧品、映像、写真・・・さまざまな分野で永遠を内包するような独自な美を生み出し続ける
•「フランスの知性・哲人」とも称されるアーティスト。
•彼の心を揺さぶるのは、美しいもの、まぎれもない本物、そして完璧なもの。
(公式サイトhttp://www.sergelutens.jp/about_sergelutens/ より抜粋)
写真は冊子《SPUR LUXE issue serge lutens特集》よりお借りしたものです。
黒を纏い静かに佇むお姿は、神々しくも感じられます。
フレグランスは、色彩もとてもこだわって創られており、魔法のように美しいですね。
資生堂の担当部署様よりお借りしたフレグランスを、アトリエで並べて遊んでみました。
瓶の隙間から覗いているのは・・・?
私は20代の頃、彼の作るイメージ世界が好きすぎて、モロッコのマラケシュまで軌跡をたどり、追いかけてしまいました。
モロッコのカサブランカからバスで、混沌と魔法の満ち溢れる街、マラケシュへ。
マラケシュに魅せられた彼が、その地に建設した宮殿は、300部屋も(!)かぞえきれないほどの部屋があるそうです。
しかも、そこに住んだら魔法が壊れてしまうから、そこには住まないとか…![]()
果てしない(凡人には分かりかねる)美意識の持ち主なのです。
私の旅はさらにマラケシュから、薔薇の谷・エルケラ・ムグナを目指して、近隣の街ワルザザードまで。
雪の残るアトラス山脈を越え、谷を渡り、バスで揺られること8時間。
ワルザザードといえば、コムデギャルソンのフレグランスINSENCEシリーズの題材にもなりましたね。砂漠の奥地のインセンスの薫る街。
さらに、エルケラ・ムグナで出会った、砂漠のオアシスの薔薇は・・・
ライチとアップルのトップノート、ゼラニウムのリーフィー、ハニーが強く感じられるかおり。
まさに、ルタンスのフレグランス《サマジェステラローズ》を嗅いだ第一印象と同じで、驚きました。
5月初旬、まだ咲き始めのモロッカン・ダマスクローズ。
農家の花摘みのご家族にお会いすることができ、花摘みの様子を見せてくれました。
写真慣れしていないお子さんたちのはにかむ笑顔が可愛いですね![]()
そしてたくさん摘んだダマスクローズを、私の手に持っていたカバンいっぱいに詰めてくれました。なんと贅沢な・・・むせ返るようなローズの魅力的な香りでいっぱい。
砂漠はどこまでも続いていきます。
《砂漠が美しいのは、そのどこかに、井戸の水(オアシス)を隠しているからだよ・・・》
(by 星の王子様 -Le petit prince-
Ce qui embellit le desert, dit le petit prince, c'est qu'il cache un puits quelque part...)
エルケラ・ムグナのオアシスには、薔薇が栽培され、高貴で美しい香りが満ち溢れています。
星の王子様が本当に伝えたかったのは、砂漠の奥に隠された
目に見えない《薔薇の香り》の美しさ、だったのかも知れませんね。









