小平レポート 第1回目(1) | 磯山亮オフィシャルブログ「きっと未来は、なぜから始まる」Powered by Ameba

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生活する中で、素朴に「なんで?」と思うことは実は沢山あります。
しかし一つ一つ解決してから進んでいては、いくら時間があっても足りない。
だからと言って放っておいてばかりで良いとも思えない。
だったら「出来る範囲で」疑問を解決してみよう!!
というわけで・・・

「小平レポート」とは小平市について、疑問に思った事を取り上げ、検証していこうという取り組みです。

第一回目のお題は「小平市の財政事情」になります。

では始めましょう。


小平レポート 第一回

「小平市の財政事情」


1020日発行の小平市報に「平成21年度財政事情の公表」ということで21年度の財政状況について特集されていました。その中に、「小平家・他家(26市平均)の家計簿」との題目で下記の記事が載っていました。

○表2 小平・他家(26市平均)の家計簿

1年間の収入                                      1年間の支出

収入内容                小平家      他家     支出内容       小平家    他家

市税(給料)                 295万円   313万円  人件費(生活費)    99万円   109万円


各種譲与税、交付金(諸手当)      31万円   42万円   扶助費(学費、医療費) 113万円 129万円

                                       公債費(ローン返済金) 44万円  44万円

分担金・負担金、使用料および手数料 12万円    19万円 物件費(被服費、消耗品)  83万円   95万円
(アルバイト収入) 

国・都支出金(実家からの仕送り)  123万円   156万円   補助費等(自治会費)  94万円    92万円

財産収入(古物売払い)           5万円   11万円     積立金(貯金)    11万円    13万円

繰越金(財布の中身)           40万円    37万円    繰出金(仕送り)    62万円   62万円


稼ぎの計                 506万円   578万円    普通建設事業    26万円   70万円
                                        (家屋の増改築など) 


繰入金(貯蓄取り崩し)          23万円    20万円

市債(ローン)                21万円    36万円   


収 入 計                 550万円  634万円    支 出 計     532万円   614万円

※普通会計ベース

※他家の数値は、26市の統計をもとに小平市の人口規模に合わせて算出しました。

(小平市 市報より引用)


○小平家・他家(26市平均)の家計簿

 一般会計決算を家計に例えて、小平家と他家の1年間の家計簿を作成するにあたり、人口規模をあわせてみました(表2参照)。

 小平家は収入、支出とも他家に比べると小さな額になりました。その要因は、収入に見合ったコンパクトなやりくりをしていることです。特に人件費(生活費)や扶助費(学費・医療費)、普通建設事業費(家屋の増改築)などは、他家に比べ少ない額で構成されています。

 一方、公債費(ローン返済金)は他家と同程度です。現在は高止まりをしていますが、返済のピークは過ぎています。また、新たな借り入れについては、返済額以上の借り入れをしないよう抑制しているため、残高は大きく減少していく見込みです。(小平市 市報より引用)




最近ではこのようなに財政状況を家計に例える分析が、国や地方自治体でよく行われています。分かりにくい財政状況について少しでも国民、住民の理解を深めるためには、非常に良い取り組みだと個人的には思っています。


ただこの記事を読んでいて、すごく気になる事がありました。いったいこの比較している26市平均の数値の出し方についてでした。いったいどんな計算式で出したのだろう?そう思いふと表の下を見てみると、表2の一番下に「※他家の数値は、26市の統計をもとに小平市の人口規模に合わせて算出しました。」と書いてありました。


うーん、これだけでは、よくわからん。というわけで、市役所にいって聞いてみる事にしました。


磯山亮の「なぜからはじめて傾きとおせ」-小平市役所前

市役所の財政課に言ってみると、すぐに担当の方が説明してくれました。業務終了間近の時間にもかかわらず対応もすごく丁寧で、とても気持ちが良く質問できました。


さて、問題のほうですが、まず26市とは、東京都の23区以外の市との事でした。
で、他家(26市平均)の会計の計算方法はと言いますと、
初めに項目ごとに26市分の金額の合計を出します。(例えば、人件費なら小平市の人件費+八王子市の人件費+・・・最後の26市)
そしてその合計金額を26市の人口の合計で割ります。この時点で、人口一人当たりのその項目においての金額がでます。
これを、小平市の人口で掛けるという事です。


例えばAという項目で他家の数字を出そうとする場合、
26市のA項目の金額の総合計÷26市の合計人口×小平市の人口(18万3286人)=Aという項目の他家の金額
という式になります。

計算式を教えてもらった後、26市の決算データをコピーしてもらい市役所を後にしました。

その後友人とこの件について話をしていると、この数字だけよりは%も出した方が分かりやすいのでは?という話になったので、早速、各項目の割合を併記した表を作ってみました。

それがこちらです。↓ 


小平レポート(2)に続きます。