いっそ、汁になりたい。 -637ページ目

VS 黒の無敵艦隊

はい、僕です!
(※食事中の方は読まない方が賢明です)

あなたは床一面に広がるアレを直視できますか?
そして足を踏み入れることが出来ますか?




みんなの嫌われ者・・・

ある時は、巧みなテクニックと動きで
僕らを翻弄する色(黒)男

またある時は、威風堂々と闊歩し
王の如き気品すらを漂わす

黒い流星、黒船、不死身の艦隊、生きる化石・・・

数々の異名を持つその正体は・・・
「ご・き・ぶ・り♪」


レオナルド・ディカプリオ
レオナルド・ごきぶりお

・・・ご、ごめん
とっさに思い付いてしまったんだ
手が止められなかったんです・・・
プリオちゃん及びプリオちゃんファンの方ごめんなさい。
以後、気をつけます。

で、そのゴキちゃんなんですが
忘れもしない出来事が。

プライバシー保護のためイニシャルトークもなしにするね。

とある一軒家が舞台。
僕がその家を初めて訪れたのは約6年前・・・

バンドの練習後、メンバーで酒を酌み交わしていた。
そして宴もたけなわ、居酒屋をあとにしたのですが
「飲み足りん!酒を持てい!」と
殿様の如く偉そうに物申したところ
「あるぜ、うちにたんまりとな!」と
あるメンバーが不敵な笑みと共に
魅惑のお言葉を発せられた。

そりゃ行くしかないでしょう。
颯爽と風を切りながら目的の友人宅に向かいます。

その家は高槻の一等地にありながら
昔ながらの木造家屋という表現がぴったりの家だ。
失礼な話だが、どの時代からタイムスリップしてきたのか
ここ一番のキリリとした表情で事情聴取しそうになる。


ガラガラ・・・
友人は鍵を開け家の中に吸い込まれていく。

僕も後に従って着いて行く。
ただ電気はついておらず足元が見えないので頼んだ。
「すんません、電気つけて下さい」

パッ・・

「な、なんじゃこりゃあ・・・!」

その時、僕は松田優作を超えた気がした。

まま、それはどうでもいいとして
ワサワサいるんです、奴らが・・・

明かりがついて散り散りになっていくのですが
灯りがついた瞬間の光景は
今でも鮮明に脳裏に焼きついている。

まさに言葉どおり、床一面
黒い隊長を筆頭にそれを囲む茶の兵隊ども。
かなり整備された軍隊のようで圧巻だった。

正直、泣きかけた。いや泣いたかもしれん。
そしてチビッたかもしれん!

友人「どうしたん?」
「い、いやゴキちゃん多いっすね・・・」
僕は友人を傷つけぬようやんわりと言葉を発した。

友人「そうか?」

心の中で「なぬ!?彼は全く意に介していないではないか・・・」

僕はこの時、
この人が何故こんなに強いのか
分かったような気がした瞬間だった。

ガゼルパンチ(ゴキちゃん)→デンプシーロール(いっぱい)という
悶絶必至のコンビネーションを喰らい
意識を根こそぎ持っていかれそうになったが
い、いかん、いかーん!
僕はここで立ち止まる訳にはいかない!
ビヤーが待っているのだ!

セコンドの丹下段平の元まで帰らねば・・・

勇気を振り絞り
敵艦隊(友人宅)へバンザイアタック敢行!!

一歩一歩、丁寧に爆撃を加えていく。
僕が進むとそれに伴い蜘蛛の子を散らすように
逃げ惑う海兵隊(ゴキちゃん)。

な、なんだ
イケる!僕はイケる!

人間の慣れとはすごいもので
僕は着実に恐怖心がひいていくのを感じていた。

あれだけの大軍勢で迎え撃たれると
感覚が狂ってくるのだろう。

数分後にはへっちゃら、お茶の子さいさい。
「何?ゴキブリ?ふ~ん」ってなもんだ。

僕は思わぬところで
完全体へと進化を遂げたのだった。

僕らは居間にどかりと腰掛け、ビアーをかっ喰らう。
たまにパトリオットミサイル(ゴキジェット)を発射し
無用な殺生をしてしまった。
あれは僕が悪かった。
彼らに罪はないのに・・・

戦争がいけないんだ・・・などと
意味不明な事を今になって考えてみた。

結局僕は朝まで友人と酒を酌み交わした。
別に勝利の美酒ではないが
なにか勝った気分で空母(我が家)へ帰還した。


後日談となるが
友人宅は極秘裏に
今まで共存を選んできたゴキブリ達の
掃討大作戦に打って出た。

作戦名「M・K・S作戦」(もう君たちの好きにはさせない)

ゴキブリ軍にとっては寝耳に水の未曾有の大事件。
宣戦布告もないまま戦争状態になだれ込み
無敵を誇ったゴキブリ艦隊も事情が飲み込めず
為す術なしに蹴散らされていった。

阿鼻叫喚の地獄絵図・・・

ぼろい友人宅(ごめん)が崩れずに健在なのは
実は勇敢なる戦士(ゴキブリ)が
支えていたのではないかと言われるほど
生存していたのだが今や見る影もない。

正確に言うと今でも残兵はいるにはいるのだが
その勢力たるや全盛期に比べると
1000分の1程度まで、
いやもっと落ち込んでいると思われる。

彼の家へ遊びに行くたび
心の中で「安らかに眠れ、戦士達」と
手を合わせずにはいられない。

まさに
兵(つわもの)どもが夢の後・・

バンドと僕と思い出

はい、僕です!

僕は大学時代
バンドなるものを組んでいた。
今でもいい思い出ランキングの
上位に食い込んでくる代物だ。


事の発端はこうだ。

「周りに流されやすい選手権」
東洋アジアチャンピオンの僕は
友人Sが軽音楽サークルに入り、
ばりばり演奏している姿を目の当たりにして
「僕もやりたいねん!やるったらやる!」と
駄々っ子顔負けの傍若無人っぷりで思い立った。

単純に触発された気持ちも間違いではないが
「モテそうやし」という不純物で過積載となった
邪(よこしま)な気持ちもあったのは否定しない!
ふふんっ♪

特にモテへんかったけどな・・
うう、涙で前が見えないや・・・

友人Sがベースをやっていたものだから
僕はなんの疑問も持たずベースをやろうと決意。

た、頼むよ、僕。
少しぐらい考えようよ・・・


そんな折、運良く
「バンドしないかい、セニョール」と
声をかけて頂き、
僕は二つ返事で
「任せろ!!俺以外、誰がいるってんだ!」と
根拠のない自信を撒き散らしながら快諾していた。

こうして僕のバンド活動が始まった。

僕にとっては新たな世界。
わくわくドキドキアドベンチャーなわけですよ。
ドラゴンボールだって集めたくなりますよ!

おぼろげにバンドって
こんなもんやろっていう思いはあった。
ボーカルにギター、ベース、ドラム。
所謂、一般的な編成。

ところがこんな一般的な考えは
ことごとく打ち破られた。
さすが高槻の誇るアホが発起人だけある。

なんとバンドメンバー実に11名!(やったと思う)

僕はそれを初めて聞いた時
「この人は何を言っているんだハァ~ゥ♪」と
宇田多ヒカルが歌う、かの有名な曲の
語尾みたいにならざるを得なかった。

いったい何がしたいんだ・・・
どっかの駅で「バンドに何人いようと自由だーー!!」と
シュプレヒコールを敢行するのか!?

そんな僕の思いを知ってか知らずか
リーダーは延々とコンセプトについて語りだす。

要約すると
・・・忘れた。

すまん、リーダー!
(実際の演奏に関してはこの曲のギターは誰々とか
 当番制みたいなもんだった)

と、まぁウダウダ言っても始まらないので
スタジオ内で
「狭いねん!どっかいけ!」など
仲むつまじく練習に精を出す日々が続く。

そして忘れもしない2001年・・・
??
くぅ、この記憶力のなさが恨めしい・・・

とにかく念願のライヴが決定!

僕らは初ライヴにも関わらず
ワンマンという暴挙に打って出た。

だって11人もいるから曲数には困らない。

大は小を兼ねるとはまさにこのことだ!
柔よく剛を制すなど幻想だと言わんばかりの大決定。


ライヴ当日・・・
僕は一人、会場近くのコンビニへ行き
「ビールを1缶くれ」と
高○健、顔負けの渋さでビールを購入。

メンバーの元へ
「誓いのビールだ・・・」
僕はなんとなく格好良さげに一言そう告げると
皆に一口づつビールを回していった。

今、思うと「いったい何の誓いなんだ」と
自分にツッコみたいが今やそれも叶わぬ。

「さぁ楽しもう!ンダッチャイェ!!」と
意味の分からない掛け声で皆を奮い立たせた・・・
つもりだったが
なかなかヘヴィーでウェットな重苦しい空気を演出し
ライブを前にして僕は「やっちゃった、てへっ」
と思った記憶がある。

いざ本番
通常の生活では味わえない異空間。
楽しくてしょうがない。
アドレナリンは壊れた蛇口の如く出っ放しだ。

シールド(アンプと楽器を繋ぐコード)が
アンプから引っこ抜ける!
(調子に乗って前に出すぎたせい・・)
さらには楽器を弾くのを忘れてしまった
(確実に僕が悪い)という
トラブルにも負けず無事、終了を迎えることが出来た。

後にお叱りを受けたのは言うまでもない。

あまりに楽しいライヴだったせいか
燃え尽き症候群の重度患者となり
我がバンドが再び
戻ってくることは今のところない。

またやりてぇな、ライヴ・・・

思わぬところに敵あり

はい、僕です!

僕は小学校の低学年だった頃、
比叡山延暦寺に1週間ぐらい
修行に行ったことがある。

別に僕が前代未聞の悪ガキで
「貴様の根性叩き直してくれるわぁ」と
強制連行されたわけでもないし、
決してハゲていた訳でもないことは先に断っておく。

めちゃめちゃ、いい子だったはずだ!

オヤジの会社が企画した
しつけ+親子のふれあいを趣旨としたものだったと思う。
とんでもないイベントを思いつきやがる、全く。

思う存分、自由を謳歌していたこの時代、
「何が楽しくて座禅やらお経を唱えねばならんのだ!!」と
行きのバスでプンプンしていたものだ。

しかしここは天性の内弁慶いそ汁様だ。
きちんと担当者(班長)にご挨拶
「よ、宜しくお願いします。」

まさに籠の中の鳥。
チキン オブ チキン

あぁ、幸せの青い鳥はどこ?


修行とは言うものの
ある意味、体験学習みたいなものだ。
寒さは耐えかねるものがあったが
座禅でも足の痺れを楽しむほどの余裕はあった。

本当の敵は思わぬところに
潜んでいたのだ!

その敵とは・・・

みんな大好き、ト・イ・レ♪
「な、なんだってー!!」

お、落ち着け、ついでに餅つけ!
順を追って説明しようじゃないか。

そう、汲み取り式(ぼっとん)なのです。

「なんだ、そんなことか」と思った諸君、
油断大敵、まだまだですぞ。


もちろんただの「ぼっとん」であれば
余裕を持て余し「落ちてやる!」などと
ビシっと小粋なギャグでもカマすのだが
状況が違っていた。

僕は恐怖におののきながら言った
「お、おいこれを見てくれよ、ブラザー」

少年(班員)A
「どれどr・・・な、なんやねん、これ!!?」


「さすがにヤバイぜ・・・
奴ら(う○こっこ)溢れんばかりに自己主張していやがる・・・」

そうなんです。
まさに朝のラッシュ、満員電車状態。
本来、あってはならぬこと。

言うなれば高木ブーが番組中にちゃんと起きている。
さらには吉本新喜劇でボケに対してズッコケない

それぐらいあってはならぬこと。

「これじゃ便座に座ったら最後、
 おけつについちゃうよ・・・」
班員一同、不安と恐怖を隠しきれなかった。

しわが数本とも言われる
僕の脳みそはフル回転をはじめ
「実は何かのドッキリ企画なのか」
はたまた「新しい精神修行の一環なのか」
などと狂った思考が止められなかった。

これは厳しい戦いになりそうだ・・・
参加している子供たちは
ほとんどお互い初対面だったが
一気に心の距離を縮めることができた。

それからの一週間は果てしなく長く感じた。

野外活動時に一斉にトイレを探しまくる
子供たちの姿は世界広しと言えども
そうそうないシーンだろう。

この修行で僕たちは
ドラゴンボールのZ戦士ぐらい
急激に戦闘力を上げたに違いない!

汚い話ですまんね・・・