其の十六 今日は柴犬の五十六です。若きプロフェッショナル
この間、主人がNHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」見て感激してました。
主人公は、「航空管制官」。ベテランと、なんと、うら若き「女性管制官」
小学校の時から航空管制官に憧れて、本当に管制官になった。どう言う経緯で航空管制官を知ったんだろう?。
で、それより凄いのは航空と、飛行機と、レーダーと、コンピューターの事をホントに物凄ゲェー勉強して管制官になったって事。タダ単に知識さえ取得すれば、なれるって言う職業ではないのに。
レーダーのモニターに映し出される僅かな情報をもとに頭の中にジャンボやあらゆる種類の飛行機が飛び交う「空間」を描き出し時速何百キロで飛び交う飛行機を安全に誘導しなければならい、超専門的な職業。「スゴイ!」
でもまだ彼女は弱冠25歳。ベテランから厳しい指導を受けていたんですけど、取材の最中に「開眼」したそうです。ベテランの方が言っていたのは、いかに言葉ではなく、誘導を受けているパイロットに安心感を与えられるか、って事だったんだそうです。
その日、長い見学の後、彼女がようやく管制を任されてしばらくした時、何番目かの着陸を待つジャンボと衝突コースにいる(専門用語で「コリジョンコース」と言います)ヘリコプターを発見したそうです。
勿論、距離が10キロメートル以上あるし、双方とも最終コースが違うから、その時点で衝突の危険は無かった。
でも彼女は、ジャンボに対して無線で、
「〇〇航空〇〇〇便、貴方の機の方角〇〇度にヘリコプターが居ます。」
とインフォメーションした・・・・・。これは二つの意味が有り、ひとつは注意喚起。で、もう一点は、まさに
「貴方に注意を払ってますので、安心して着陸操作を続けてください」
と言う意味。他の機がコリジョンコースにいることをインフォメーションした事で、二つの事を同時に行った。
主人曰く「新しいプロフェッショナルが誕生したっ!」って。
で、私(柴犬の五十六):「今回のブログでは偉そうな口はを利かせんぞ。」
主人:「オッ、随分強気だな、何でだ?」
私:「トップの写真を見て解らないのか?なぜ私がアンニュイ(憂鬱)なのか」
主人:「解らん。」
私:「相変わらず鈍いな。じゃこれでどうだっ!。見ろこの写真を!」
私:「アンタ、“フロントライン”ケチっただろう。おかげでこの有様だ。」
「痒くて堪らんから口で掻きむしってしまったからな。どうだっ!恐れ入ったかっ。」
主人:「ハハ~、恐れ入谷の鬼子母神。」
「で、五十六さんが偉くて、私が目下、口調は、何調でしゃべれば良いでしょうか?」
私:「俺の名前は五十六だぞ。」
主人:「じゃっ、軍隊調で」
私:「宜しい。許可する。」
「ところで、この間休暇とって何処をほっつき歩いていた?しかも朝早くから。私にお留守番させた儘。報告せよ!」
主人:「ハッ、報告します。こう言う所に行っておりました。」
私:「なんだ、これは何処だ。バックは富士山と言う山か?。それにしても手前は奇妙な光景であるな。なんと言う場所だ?」
主人:「ハッ。これは自衛隊の“東富士演習場 畑岡射場”と言う場所であります。」
私:「ここで、何が行われた?、報告せよ。」
主人:「報告します。実は陸上自衛隊の総合火力演習が行われました。そりゃ物凄い迫力で。いや凄いであります。何回見学しても。」
私:「凄いとか何とかでは解らん。報告と言うのはだな具体的に、客観的に行うように。了解か」
主人:「了解であります」「陸上自衛隊が実弾演習を年に一回一般公開しております。」
私:「で、どう凄いのだ?」
主人:「なにせ、実弾でありますから、般ピー(古っる~)、もとい、民間の花火なんかとは次元の違う迫力であります。」
私:「そうか、では写真とかは他にないのか。自慢のフィルムカメラと超望遠レンズとか持って行ったろう。」
主人「ウ゛ッ」
私:「ウ゛ッでは解らん。どうした。」
主人:「実は3台持って行ったカメラの内、2台が故障しておりまして。ハイ」
私:「何を~貴様っ。この間山本五十六記念館で何を買った?」
主人「ハッ、この元帥揮毫の色紙のレプリカを・・・。」
私:「何と書いてある。読め」
主人:「常在戦場(じょうざいせんじょう)と・・・。」
私:「どう言う意味だ、述べよ」
主人:「いつも戦場に居るような緊張感を持っていろと言う意味と解釈しております。」
私:「で、殆ど写真を撮るために演習見学に行く前、何らかの準備をしたのか?報告せよ。」
主人:「いやっ、毎晩呑んだくれて、準備は何も・・・・。」
私:『ア~アこりゃ駄目だ、山本五十六さんが泣くワ。ショーも無ぇの。戦場で一番最初に戦死するタイプだな。』
「それで、フィルム写真は全滅か?。状況報告せよ」
主人:「全滅は免れ、損害率50パーセント程度でありますが、なにせ現在現像中でありまして。」
私:「もう宜しい。下がれっ。貴様の顔など見たくもない」
主人:「ハッ」
「以上報告終わりっ」
で一枚オマケです。
これは「戦車」じゃないそうです。「自走砲」と言います。つまり自分で走れる砲(野砲)だそうです。