僕たちには刀を抜かないといけない時がある。
しかし、その瞬間はいつ来るか分からない。
いつ来るか分からないその瞬間のために、いつも刀は手入れしておく。
武士の時代なら、これで「生きる」か「死ぬ」かが決まってしまう。
だから僕はいつも刀は研いでおく。
抜いた時に「錆びていました」ではプロ意識が無さ過ぎる。
それは真剣勝負なら死んでしまうという意識がないのだろう。
今日、骨折の患者さんが来た。
期待を込めてスタッフたちに任せてみた。
「刀」はきちんと研いであったのかな?
いつ来るか分からなかったが、来てしまったこの瞬間!
研いでいないから刀を抜けない。
抜いてはみたけれど、当たり前だが斬れない。
結局は僕が「刀」を抜くことになる。
僕の「刀」はいつも磨いてあるからね!
スタッフたちへ。
もっとプロ意識を持とう。
「刀」はいつも研いでおこう。
少なくとも今日いちど死んだと思って頑張らないと・・・
死ぬべくして死ぬならそれも運命だが・・・
厳しいことを言うようだが、僕たちの世界はそんなに甘くはない。
錆びた刀で患者さんを守ってあげられるほど甘くはないということだ。
だから「刀」はいつも研いでおこう。
いつ来るか分からない、その瞬間のために!