沖縄の話も今日で終わりです。
番外編ってやつですね。
海で遊んでいた時のこと。
疲れてひとりになりたくなり、チビを奥さんに押しつけてどんどん沖に泳いで行きました。
ずいぶん遠くに大きなビート板が浮いていたので、それに乗って波に揺らされながら空を眺めていました。
しばらくすると如何にも悪ガキという兄弟が泳いできて、ゴーグルで海中を見ながら「お兄ちゃん、ここにめっちゃ魚おるで!」とか言っています。
僕もビーチ板から身を乗り出して海中を覗き見ると、確かに奇麗な魚がたくさん泳いでいます。
さらに真下を覗き込むと、なんと・・・
僕の真下に海亀らしきものが動いています!!!!
もう一回よ~く見るとやはり大きさ的にも海亀です。
僕は得意満面に「おい君ら見てみ、海亀がおるぞ!」とその兄弟に話しかけました。
兄弟は「変なおっさんに話しかけられた」という怪訝な顔をしながらも、嬉しそうに海中を覗き込みました。
顔をあげた兄弟に僕はさらに言いました。
「君ら、海亀なんてはじめて見たやろ?」
兄弟は何も言わずに去って行きました。
少し憐れむ目だったのが気になりました。
僕は気になってもう一度海中を覗き込みました。
今度はしっかりと顔を海水につけてしっかりと見てみました。
僕の真下には・・・
ビート板の重りにしてある土嚢袋が沈んであっただけでした・・・(泣)
うん、ちょうど海亀くらいの大きさでした(^-^;早とちりはいくつになっても僕の悪い癖です(笑)
あの兄弟の憐れむ目の意味が少し分かった39歳の夏。
奥さんとチビにその話をしたら、二人ともあの兄弟と同じ目になりましたとさ。