- 奇跡のリンゴ を読みなさい!
この本は、絶対不可能と言われた自然農法でのリンゴの栽培を成し遂げる物語なのだが、何だか「自然の法則」というものを再認識させられる本でした。
農薬で薬漬けにされたリンゴの木はまさに我々を表すものだし、そこから生まれてくる味と栄養価の低いリンゴは我々の子供を示唆しているように思えてならなかった。
現在、医療費の約15%は薬である!
特に老人は醤油でもつけないと飲みきれないほど朝昼晩と薬を飲まされる。
若い時は抗生物質でコントロールされたトリや牛を食べ、薬漬けの野菜を食べ、歳をとると今度は自分が薬漬けににされるのだ。
そもそも人間という生物がこんなにも薬を飲むようになったのはせいぜいここ数十年である。
それまでの歴史の中で人間は殆どそういうものを必要としなかった。
「自然の法則」に従い身体を休め、自然のものを頂くことで薬としていた。
「自然の法則」に従って元気に生き、時期が来たら天寿で死んだのである。
現在われわれを悩ますアトピー・花粉症・うつ病 etc。
こういったものを解決する糸口はこの本の中にあるのかもしれないと感じた!
医療の世界では安保徹先生が著書「免疫革命」の中で同様のことを述べられています。
そろそろ「自然の法則」に挑戦するのはやめて、人間も自然の一部なんだということを再認識したほうが良いということを教えてくれるような本だった。
このリンゴの木に何を感じるか?また苦しむ木村家の人々に何を感じるか?
これは読む人それぞれで違ってくると思います。
それぞれが色んな読み方をするかと思いますが、いづれにせよ秀逸の一冊であることは間違いありません。
奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録/石川 拓治
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