前編

は、コチラ






悲しみを感じるよりも先に始まった処置。


座薬も点滴も入れたばかりで

痛み止めなんてまだ効いてやしない。


その子宮内容物の吸引と洗浄とやらは

想像を絶する痛みだった。



陣痛よりも痛く感じた。

出産よりも痛く感じた。

それは心の痛みなのかもしれない。

とにかく痛かった。

涙がどんどん出た。

冷や汗が全身から吹き出た。

痛くて痛くて。失神するんじゃないかと思った。

こんなに痛いの?辛い。



もはや悲しいという気持ちがどこかに飛んでいってしまうほど。とにかくもう早く終わってくれ!そう願うばかりだった。



あと1分でも長かったら失神したんじゃないかと思うほど。

🧑‍⚕️終わったよー

そう言われて、心底ほっとした。


赤ちゃんを失ったのに。心底ほっとしたんだ。






処置が終わると今度は急速な便意に変わった。

お腹は丸出しで冷や汗で冷たくなり、

座薬で刺激されたせいで今にも漏らしそうだった。


結果的に言えば漏らさずに済んだけど。



血と汗でびしょびしょになった服を病衣に着替えさせてもらい、救急外来で1時間ほど休むことになった。

出血は測れただけでも500mlを超え、血圧も心拍も下がってしまった。(出血によるものか、痛みによる迷走神経反射か)


そのせいで頻繁にアラームが鳴るモニター。

家族を迎えに呼ぶよう言われ、服も血だらけで着替えがないと帰れないため夫🐕に連絡。

点滴が終わるまでの間、職場にも連絡。



貧血も怖いから2.3日はゆっくりするよう言われたので、職場には休みをもらいました。急ぎの仕事が立て込んでいなかったのが救い。






もう涙も出ず、

なんならちょっとお腹すいたな…って思うほど。


あんなに気持ちが悪かったつわりも消え去って

爽快感を覚えるほどスッキリしていた。




あまりに淡々としている自分に

ちょっと自分でもドン引き。








こうして、

9週に満たない私の妊婦生活は

幕を閉じました。







今思うのは

つわりって本当に辛かったんだなってこと。


こんなに普通が爽快だなんて。

食欲があって食べるものが美味しく感じて。


つわりが急になくなるって経験は初めてだったので(妊娠時は徐々に調子が良い日が増えていく感じだったから)



つわりが辛くて2人目欲しくないって人がいるのも頷ける。






残す凍結胚はあと1つ。



今回のことで

それがダメだったら終わりにしよう。


そう決心がついた。






あまりに悲しくて

そしてそれ以上に

あまりに痛い出来事でした。