出産記録 その5 | 二人めを我が家に! かぷりこの不妊治療

二人めを我が家に! かぷりこの不妊治療

35歳から不妊治療はじめました
2014. 1月~ 人工授精5回
2014. 8月~ 体外受精1回
2014.12月  新橋夢クリニックに転院
2016. 4月  女児出産
2017. 4月  職場復帰
現在42歳、働く母&二人目不妊 4年目。
2020年夏 ようやく妊娠できました。

出産を振り返っております。
もう記憶のかなたです。


4/18 午後9時前、女児を出産。
合宿入院が始まりました。

翌日朝、交代の前にOさんが挨拶に来てくれました。
O「2日ほど私はお休みなんですが、また担当の日にお産についてお話しましょう」

分娩を経てOさんへの印象はすごくいいものに変わっていたけど、このときの挨拶で更に嬉しくなりました。


翌日から、寝っぱなしになった娘がほとんどお乳を飲んでいないということで搾乳指令が出て、夜通し授乳&搾乳。

体力がないのか、娘はほとんど寝てましたが、3時間ごとに起こして授乳。
その合間に必死で指絞り。

母乳って、ポタポタ出るものなのか!とカルチャーショックでした。

10cc絞るのに、1時間かかる。
授乳も、すぐ眠る娘を起こしつつで、やたらとかかる。

昼は両親、義両親が来て昼寝できず。
毎日フラフラでした。


産院入院の最後の夜。

Oさんが、私の担当になりました。
そして、消灯時間を過ぎた頃、Oさんが部屋に来てくれました。


O「出産終えてみて、何か思ってることありますか」

えーー。なんだろう。

私「あ、思ってたイメージと全然違ったんですよ」


母の話や、コウノドリの漫画やドラマ見ていて思ってた「出産」。

赤ちゃんが出てくるから陣痛があって、お母さんも必死でいきむ。
赤ちゃんとお母さんの体が一緒になって大きな力が働いて、どうしようもなくていきむイメージ。

長い陣痛の間、いきまないように逃すわけだし、最後はやっといきめる!!みたいな感じかと思ってた。
いきまずにはいられないというか。

母から聞いてた出産は、「わけがわからないうちに終わった」そうで。

私「自分の意思でいきむっていうか、いきむのにあんなに強い覚悟がいるとは思わなかったんですよねー」

実際は、強い意思で「産む」感じ。「産まれる」んじゃなく。
いきむ度に倍増していく痛みに、自ら挑みました。

O「あ、それはね。お母さんの準備は万全になっても、この赤ちゃんは高いとこにいてなかなか降りてこなかったんですよ」

え!
何それ?

そういえば、最後の方陣痛はほとんどなかった。
必死でいきんで、私が無理無理押し出すような。

だから、痛みが増していくのに、自分でいきむのが本当に怖くて嫌で。


それに、当日朝の院長の言葉。
2、3日かかるっていうのは、赤ちゃんが降りてなかったから?


O「だから、刺激になるかなと思っていきんでみたらって言ったんですよ。かぷりこさん早く産みたいって感じでしたし。そしたら、かぷりこさん自分でいきんで赤ちゃんを降ろすことができたんですよね」
私「え!そうなんですか」

驚きつつ、自分の感覚と一致して納得。
なんだ、娘がのんびりしてたのか!

私「よく、陣痛の時は赤ちゃんも辛いって聞きますけど」
O「この子は辛くなかったと思いますよ。自分で降りてこなかったんですもん。お母さんが頑張ってくれて。心拍も一度も下がりませんでしたし」

そうですかー。
なんか笑っちゃう。

私「あと、旦那と二人きりの時間は、すごく不安でした」
O「ああ、あれはわざとですよ」
私「わざと?」
O「せっかく立ち合いなんですし、二人でお産に挑む感覚になってほしいのと、他人の私がいないほうがリラックスしますからね」
私「そうなんですか」
O「ママは、お産に正面から向き合わざるを得ないですけど、パパは助産師がいると自分で考えなくなるんですよ。助産師がいなければ、パパが頑張るしかないじゃないですか」

そ、そんな深い理由が!
ただほっとかれたのかと思ってたのに。

確かにSさんがずっとそばにいてくれたとき、テニスボールは使ってくれたけど、あとは旦那はぼーっと見てるだけだったかも。
旦那と話をすることもあまりなく。


そのほか、車に乗って40分×2往復半の移動をしたことや、ベビーシートが助手席の後ろにあって移動中私がシートを倒せなかったことが、お産をすすめるにはすごく良かったと言われました。

は、はあ。そうなの。
それでも18時間かかったんですけども。


Oさんと話をしたら、すべてのことがつながって。
いいお産だったなと、素直にそう思えました。

長かったけど。

O「本当に、トラブルのないお産でしたよ。いきむコツも早くつかんでましたし、会陰の縫合もなかったですし」

そう言ってもらえて、なんだかすごく満足しました。



家に帰ってきてから、役所からもらった母子手帳の副読本をパラパラ読んでいたら。


分娩第1期
準備期(陣痛間隔 5~10分、子宮口 0~2cm) 初産で6~8時間
加速期(陣痛間隔 2~4分、子宮口 2~4cm) 初産で約2時間
極期+減速期(陣痛間隔 1~2分、子宮口 4~10cm) 初産で約4時間 

分娩第2期
娩出期 初産で約2時間


つまり、初産で約14~16時間が普通ってこと?

副読本も、お産の前にちゃんと読んでおけばよかった。
母が破水から始まって3時間くらいで産んだ、てことを何度も聞いて、自分も破水からだろうと思い込んでました。

ちょっと時間はかかったけど、まあまあ教科書通り?


40日以上たった今、もう痛みは忘れかけてます。
あんなに痛かったのに!


私の次の日から、無痛分娩の人が3人続きました。
子宮口5cmからは、ほんとに痛みがなくなるんだとか。

娘と同じ日に、二人目を普通分娩で産んだママさんに、無痛分娩じゃなく普通を選んだ理由を聞いたら。

ママ「なんか、陣痛がすごく辛い、てだけ覚えてて。無痛分娩も陣痛はあるって聞いたら、じゃあ変わらないかと思って」
私「え、でも陣痛より産むときが更に痛いですよね」
ママ「そうなの!しまった!て思った」

痛みの記憶は、薄れるんだなと。


だから、自分に強く言っておく。
次があるなら、絶対無痛で!

いいお産だったけど、それとこれとは別です。


あと、どうでもいいことなんですけど。

「お腹を痛めた子」って表現、よくありますが。


いや、痛かったの、お腹じゃなかった。

情緒に欠けるのか、品がないからか、まあただ単に男性が考えた言い回しなのか。


痛いのは、股!!