最近は、とんと読書をしなくなり、もっぱらTV相手のノンビリ三昧な日々・・・雨の日も晴れの日も変わらずです・・・
傘立てを整理しました。使ってない傘が何本もありましたの。家族達が来た時に、使えそうなものは持ち帰ってもらいましょう。
紙袋、包装紙、詰め物、等がいつの間にか また溜まってしまってました。昨日は一袋 ゴミ置き場に持っていきましたよ。
夫の普段履きは、3年間 玄関に鎮座おわしましてます。祖母曰く「男子物の履物を玄関に置いておくように」これを守ってますのよ。
終戦後、2度目に住まわせてもらってた玄関には、つっかい棒をしてましたのよ。時代劇に出てきますね、板戸と柱との間を棒を斜めにして固定するというものです。
友人・フーチャン💛 から
昨日殆ど書き上げた転記記事を残せないという悔しき事態がありました。今朝は、再度挑戦?いたしますよ。
医療ルネサンスから
” 肺 が ん ”
肺がんの検査や治療について、日本肺癌学会理事長;東京医科大呼吸器・甲状腺外科教授の池田徳彦氏に聞く
肺がんの特徴は。
国内のがん診断数の2位、死亡数の1位。治療が大きく進歩し、診断されても「あと少ししか生きられない」という時代ではない。気づかぬうちに進行するため、検査での早期発見が重要。
毎年エックス線検査をうけていれば大丈夫か。
影の薄い小さながんは胸部エックス線検査では見つけにくいので、50歳前後で一度はCT(コンピューター断層撮影法)検査を受けると良い。
どんな種類がある。
非小細胞肺がん(タバコを吸わない女性にも多い肺腺がん(6割)、扁平上皮がん(3割))と小細胞肺がん(1割)に分類され、治療方針が変わる。
手術は。
がんのある肺葉の切除が標準治療。2㌢以下では、より小さい範囲を切除する区域切除👇も加わった。がんの近くで再発する確率が少し高い。胸腔鏡手術が主流で、ロボット支援下手術も広まってきた。
放射線療法は。
①早期がんではエックス線を多方向からピンポイントで照射する定位放射線治療が有効。
①手術が出来ない5㌢以下の肺がんは、粒子線治療が保険適用された。
①ステージ3では、化学放射線療法に、免疫チェックポイント阻害薬の追加投与が推奨される。
薬物療法は。
①ステージ4の進行がんでは、検査で分子標的薬が使える遺伝子異変があるか確認する。マルチプレックス遺伝子検査は、診断薬の種類によって、調べられる変異や使える分子標的薬が異なることが課題。
手術前後の薬物療法は。
比較的早期の肺がんでも、手術前後に抗がん剤や免疫チェックポイント阻害薬を使うことがある。特定の遺伝子異変があれば、手術後に分子標的薬を使えるようになった。
小細胞肺がんとは。
進行が速く転移が多いため、手術はほとんどできない。
①一定の範囲に留まる限局型は化学放射線療法が中心。
①他の臓器などに転移した進展型は、抗がん剤と免疫チェックポイント阻害薬の投与で効果が得られる。
注意すべきことは。
手術や複数の薬、放射線を組み合わせることも多いので、その人に合った治療法を見つけることが大切。遺伝子検査の結果で治療法が選ばれることも一般化している。医師の話を良く聞き、納得して治療に臨んでください。
シリーズ1~4までの中から抜粋
肺は、右側が上中下の三つ、左側が上下二つの「肺葉」に分かれる。
👉区域切除は肺を左右計18個の区域に分けて、がんのある区域だけを切除する。「2㌢以下のがん」に適用。
区域の境や血管、気管支を見極めて切り離すため、手術の難度は高い。
粒子線治療
大型の加速器で発生させた陽子線や重粒子線(がん細胞のDNAを切断する力が強い)を照射する。
一定の距離でエネルギーがピークになる性質があるため、腫瘍に狙いを定めて攻撃できる。エックス線に比べ、周囲の正常な臓器への影響が少なくて済む。
粒子線治療は肺への負担は小さく、間質性肺炎のある人や肺活量が低い人も治療できる。
大きさ5㌢以下で転移がない早期肺がんでは、粒子線治療は、エックス線を使った定位放射線治療より3年生存率が良好との結果。2024年6月、早期肺がんで手術が難しい場合は、公的医療保険の対象となった。
粒子線治療が受けられる施設は全国で26施設に限られる。
手術が出来ないステージ3の肺がんでは、
放射線療法と薬物療法を同時に行う「化学放射線療法」が標準治療。近年は、これらの治療後に「免疫チェックポイント阻害薬」の追加投与が推奨されている。
気管支の分泌腺から発生する「腺様嚢胞がん」でステージ3まで進行している男性・・・
腫瘍の複雑な形に合わせ、多方面から強弱をつけて照射する
「強度変調放射線治療(IMRT)」を受ける。35回の治療を受け、並行して2種類の抗がん剤を投与。これらの治療を終えた後、免疫チェックポイント阻害薬のデュルバルマブを投与する「地固め療法」を1年間続けた。復帰に1年半かかった。
ステージ4の進行した肺がんの治療は、
薬物療法が中心。生検などでとったがん細胞を使って複数の遺伝子変異を同時に調べることが出来る「マルチプレックス遺伝子検査」を行い、変異に対応する分子標的薬を投与する治療が効果を上げている。
ある男性
一筋の光として期待したのは、「RET融合遺伝子」と呼ばれる遺伝子変異のあるがんをターゲットにした、分子標的薬
「セルぺルカチニブ(商品名・レットヴィモ」。
臨床試験では、RET融合遺伝子がある肺がん患者のうち、がんが小さくなったり消えたりする「奏功」が抗がん剤治療歴がない人では85㌫、ある人で64㌫にのぼった。この割合は抗がん剤では3~4割とされる。
肺がんでは現在、九つの遺伝子変異に対応する分子標的薬が保険で使える。変異があるがん細胞に強く働きかけ、正常な細胞は影響を受けにくい。
検査技術も進歩している。以前はがんの原因となる「EGFR」などの変異を一つずつ調べるシングルプレックス遺伝子検査だった。19年以降は薬の増加に合わせ、まとめて調べられるマルチプレックス検査が主流になりつつある。
「分子標的薬が有効な変異」が見つからない場合は、免疫チェックポイント阻害薬や抗がん剤で治療する。
頻度がまれな遺伝子変異もあるが、分子標的薬が増えたため、対象は肺腺がんの半数以上になると考えられている。
劇的に効果が出る人も多いので、遺伝子検査を受けて自分に合う治療を選んでほしい。
(2024・6 医療ルネサンス・肺がんシリーズ1~5)
どうぞ良い一日をお過ごしください!