アブチロンと後方にはアジサイの花

 

 

 

       上皇陛下、上皇后陛下の御歌

 

 

 

     昨日の散歩の折の写真、何てことはない

     景色やら野の花やらですが・・・(;^_^A

 

 

 

 

 

ヤブガラシとクズの葉

 

 

カンナ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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今朝の散歩から

 

 

 

 

 

仔犬ちゃんを連れたお兄さんと2度もすれ違いました。反対コースからのお散歩です… ワンちゃんに微笑みかけると、 

まるで人間の子供のようにお兄さんの顔を見上げるのです。 2度ともにですよ。他所のワンちゃんでも可愛いものですね.

 

途中フト夫と二人歩きがしたかったな!と、そんなことが頭を過ぎりました。手をつなごうとしても振りほどこうとする人でしたから、しんみりとお散歩…は叶いませんでしたね。

(*´σー`)エヘヘ(∀`*ゞ)エヘヘ

 

 

 

 

 

アベリア

 

 

サンゴシトウ

 

 

ヤマボウシ

 

 

 

坂の多い町です

 

 

 

四 季

長谷川 櫂氏 選 & 解説

『平家物語』から十首

 

<祈り来し我が立つ杣(そま)の引きかへて

       人なき峰と なりやはてなん> 『平家物語』

伝教大師最澄以来、都の鎮護を祈ってきた比叡山延暦寺。

内紛の果てに今は住む人もいない。その荒廃ぶりを嘆く「何者」かが柱に書き残した歌。平家一族が権勢の絶頂から滅亡へ向かう十二世紀後半。

 

 

<つひにかく背きはてける世の中を  (やすよりにゅうどう)

       とく捨てざりし事ぞ悔しき>  康頼入道

後白河院周辺の平家打倒クーデター発覚によって南海の鬼界が島へ流された藤原成経、平康頼、俊寛の三人。途中、康頼は出家して性照と名乗った。どうせ世を捨てるのなら、なぜもっと早く出家しなかったか恨めしい。

 

 

<万(よろず)の仏の願よりも   

     千手の誓(ちかい)ぞ たのもしき

 枯れたる草木も忽(たちま)ちに

        花咲き実なるとこそ聞け> 『平家物語』

都への帰還を熊野権現にせつに祈る鬼界が島の流人たち。すると舟に乗った2,30人の女人たちが夢に現れ、渚で鼓に合わせて歌った今様。数多くの仏の願より頼りになるのは千手観音の誓い。枯れた草木も花咲き実がなるそうですよ。

 

 

<ちはやぶる神に祈りのしげければ

        などか都へ帰らざるべき> 『平家物語』

都への帰還を熊野権現に祈る鬼界が島の流人たちのもとに権現のメッセージが届く。ある夜の夢に海風が吹き寄せた熊野権現の梛(なぎ)の葉。虫の食った穴をたどると、なんと一首の歌だった。度重なる願い、なぜ都へ帰れないことがあろうか。

 

<さつまがた奥(おき)の小嶋に我ありと

        親にはつげよ八重の塩風>  康頼入道

鬼界が島に流された康頼入道は都への帰還を願って、千本の卒塔婆に歌を書いて海に流し続けた。その一首。薩摩潟とは薩摩(鹿児島県)の南に広がる海。海の風よ、その奥の親に告げてくれまいか。

 

 

<おもひやれしばしと思ふ旅だにも

     なほふるさとは恋ひしきものを>  康頼入道

短い旅でも故郷は恋しいのに、配流の身の思いを察してほしい。鬼界が島から流した卒塔婆に書いた歌の一首。一本が

厳島(広島県)に流れ着く。島崎藤村の「椰子の実」の「思ひやる八重の汐々」はこの二首によるか。

 

 

<桃李(とうり)もの言はず春幾ばくか暮れぬる

  煙霞(えんか)跡無し昔誰(たれ)か栖(す)みけん>

                     『平家物語』

鬼界が島に流された三人のうち、藤原成経と康頼入道は都への帰還が許された。亡き父の山荘に立ち寄った成経は古人の

漢詩を口ずさむ。幾度、春は過ぎたのか、桃や李(スモモ)の花は何も語らない。ここに誰が住んでいたか、霞(かすみ)は跡も残さない。

 

 

<古さとの花の物いふ世なりせば

     いかにむかしのことをとはまし> 『平家物語』

もし父が住んだこの里の花がものをいうのなら、どんなにか昔のことを尋ねるだろうに。鬼界が島から都へ帰る途中、藤原成経が亡き父の山荘で口ずさんだ昔の人の歌。今は荒れ果ててしまった山荘に成経は夜更けまで佇んでいた。

 

 

<ふるさとの軒の板まに苔むして

       おもひし程はもらぬ月かな>  康頼入道

留守の間にこの山荘も苔むしてしまったが、屋根を漏れる月はそれほどでもない。流罪を許された康頼入道は東山の山荘にこもる。『平家物語』は時代の波に木の葉のように翻弄される人々の姿を」描く。そこにあるのは人間界を俯瞰する精神。

 

 

<雲ゐより落ちくる滝の白糸に    (こうけんそうじょう)

        契りを結ぶ事ぞうれしき> 公顕僧正

平清盛は三歳の安徳天皇の外祖父として権勢の絶頂を極める。やむなく譲位した父高倉上皇は、平家が信奉する厳島神社(広島県)に詣でる。滝の宮でのある僧の歌。上皇のお供で白糸の滝に参詣でき、まことに幸せ。