過去記事 内容はすっかり忘れてましたが、   

楽しい話や俳句等を転記してました。

 お時間がありましたら、ご覧頂きたいです。

 

 

 

昨日は郵便局で用を済ませ、写真を撮り、意外な暑さでヨタヨタヨロヨロとしながらも気力を振り絞り帰宅。何はともあれ満足し、後は独り身の気楽さ、ノンビリゆるゆると過ごして疲れを吹き飛ばしましたよ。

 

 

 

        サンゴシトウ(珊瑚刺桐)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

藤原賞 昨日の続き

 

背骨と進化の関係に光

理化学研究所 客員主管研究員

倉谷 滋氏(65)

1987年京都大で博士号取得。米ジョージア医科大博士研究員。岡山大教授などを歴任し、2001年に理化学研究所発生・再生科学総合研究センターのチームリーダー。24年4月から現職。大阪府出身。

 

哺乳類爬虫類魚類などの脊椎動物は、背骨頭蓋骨内耳などに共通の特徴を持つ。5億年以上にも及ぶ進化の歴史を遡ると、ナメクジウオに似た小型の魚のような共通の祖先に辿り着く。

 

 

 

どんな過程で現在のような生物の体系に至ったのか、進化形態学の観点から研究を続けてきた。

 

注目した生物の一つが、ウナギのような姿をした深海生物「ヌタウナギ」。背骨や顎がなく、5億年前に脊椎動物の共通祖先から分岐したとされる。

 

ヌタウナギの発生過程から脊椎動物の進化のヒントを探ろうと、2005年に人工的に受精卵を得る挑戦を始めた。だが、100個近い卵を放置して2か月待っても変化せず。

根気強く数か月待ってみると、このうち七つの卵で胚が発生していることを確認した。世界初の快挙で、当時の古生物学の権威からは「シーラカンスの発見に比肩する」と称賛された。

また、ヌタウナギの個体の観察などで、脊椎の発生に関わる「神経堤細胞」や背骨に似た形状の軟骨を持っていることもわかった。

脊椎動物の祖先は5億年前には既に背骨を作り出す機能を備えていたことを示す成果で、従来の学説を塗り替える大きな発見だった。ヌタウナギは、腐った肉の中に潜り込む特殊な良性に適応するため、背骨を持たない原始的な姿になったとみる。

 

肋骨が肩甲骨の外側に移動するなどしてカメの甲羅が発生するメカニズムの発見など、多くの論文が国際学術誌で注目を集めてきた。「動物の進化は奇々怪々。地道な研究だが、哺乳類の基本的なかたちが成立するまでの多くの謎に挑戦してきた自負がある」。

 

怪獣「ゴジラ」を進化生物学的に考察した「ゴジラ幻論ーー

日本産怪獣類の一般と個別の博物誌」(工作舎)など一般向けの著作も多数。19世紀以降の生物学の意義を紐解くのが、目下の研究テーマ。「自分たち人間が、壮大な進化の歴史の中では、一つの点であると実感できることが進化形態学の奥深さ、今後も生物の進化を俯瞰して見つめていきたい」

 

    

         (2024・6・1 サイエンスReport から)

 

 

 

 

     早朝5時 朝散歩に行きましたよ。

     1、3㌔ 2200歩 30分の散歩でした。

   再開3回目の今日は、富士山の見える西側に

   行ったのですが、うっすらとみえる程度で残念。