千葉市動物公園

 

          千代子さんより

 

 

 

 

 

           千葉公園内

 

 

 

 

         千代子さん宅の花々

 

 

姿で

 

 

 

神奈川県小田原市

 

曇らねば 誰(た)が見てもよし 富士の山 

      うまれ姿で いく世経(ふ)るとも

          二宮金次郎(1833年頃)

 

薪を背負った少年が歩きながら書物を読む。

成長した金次郎(二宮尊徳)は、江戸後期の関東各地などを転々とし、農政家として農村再建に尽くした。

 

 

かつて氾濫を繰り返し「暴れ川」と呼ばれた酒匂(さかわ)

から富士山を望む。植林された堤防の向こうに金次郎の故郷旧栢山かやま村が広がる。

 

 

金次郎が人々の指導に使った和歌

<曇らねば誰が見てもよし富士の山

 うまれ姿でいく世経るとも> 「解説 二宮先生道歌選」

自分の故郷で見た美しい富士山の姿に、人間が本来持っている「徳」を投影して詠み、人々を導こうとした。

 

故郷とは、今は小田原市の一部となっている旧栢山村。この歌は金次郎が40代半ばだった1833年頃から、農村再建に関わる書類に繰り返し出てくる。

 

 

 

 

映画「二宮金次郎」は2019年に公開。企業の社員研修に使われ、学校や様々な団体から上映依頼が舞い込む。

今年3月「小田原シネマ館」オープン。不定期だが上映を続ける。

観客はいつもエンドロールの後、拍手喝采する。こんな映画は中々ない。

 

 

 

 

    二宮金次郎が10代半ばまで住んだ生家

 

 

「小田原城」の中には子どもに人気の「NINJA館」などもある。その一角に二宮金次郎(尊徳)を祭神とする「報徳二宮神社」がある。

境内には、神社と地元企業や農家が力を合わせて活動する「小田原柑橘俱楽部」が運営するカフェがあり、地元産の柑橘類や、地元産品を使ったサイダーなどを販売する。

地域の産品を循環させる仕組みをどう回復するかは、各地域に共通する課題。今こそ尊徳の教えを地域振興に生かすべき.

 

 

 

 

 

 

     (2024・5・26 旅を旅して から)