昨5月1日は結婚記念日でしたのよ。つらつら考えますに、私という人間は、夫の生前は良い意味としてですが「夫に洗脳されてたんだなぁ」ということです。もっと自分の意思をしっかり持ち、実行するべきでした。そんなことを思った昨日の記念日。なお、良い影響を与えて貰ったことも付け加えておきますよ~。照れ

 

     アップしきれなかった写真を数枚…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

讀賣新聞 くらし 家庭欄 医療ルネサンス から

 

人工心臓で生きる

 

 

        植え込み型の補助人工心臓

 

ハートのバルーン体内に植え込まれた電動のポンプは、腹部から入れたケーブルで体外の装置とつながる。

体外の装置はバッテリーと動きを確認できるコントローラー.

 

DT(長期在宅補助人工心臓治療」は2021年5月、公的医療保険が適用された。

対象の患者は、DTを受けなければ2年生存率が20㌫以下と厳しい状況にある。

「退院できないとされた患者も自宅で家族と過ごせるようになる」

 

ハートのバルーン▲水に浸かると体内に植え込んだ電動ポンプの停止につながるため、入浴は出来ない。

▲車の運転、飲酒、喫煙、パチンコ(騒がしい場所では機器の異常を知らせるアラームに気づかない)は出来ない。

▲合併症を防ぐ対策として血の塊(血栓)が出来るのを防ぐ薬を服用する。

▲感染症のリスクを減らすため、脇腹にある、体内の運動ポンプにつながるケーブルの出口を毎日、消毒する。

 

ハートのバルーン人工心臓をつける際には「ケアギバー」(介助者)の確保が前提となる。退院から6か月程度、同居して常に見守り、人工心臓の不具合が起きた時の緊急対応を担う。クローバー

「人工心臓を選ぶ際は、長期に及ぶこともある介助者の負担も踏まえて家族とよく話し合ってほしい。医療チームは家族の不安や悩みにも丁寧に耳を傾ける」

 

「遠方の患者でも安全かつ安心に自宅で過ごせるよう、患者に身近な医療機関とも一緒に支える体制をしっかりつくっていく」

 

ハートのバルーン東京大心臓外科教授;小野 稔氏(日本移植学会理事長)

に聞く

▼どんな治療か。

海外では最終目的地に向かう治療を意味する「Destination

Therapy」という名称で20年ほど前から行われている。

人工心臓はこれまで、心臓移植手術を受けるまでのつなぎとして一時的に使うものだった。DTは生涯にわたり人工心臓を装着する。

 

▼どんな患者がうけるのか。

心臓の機能が悪化して、薬や手術で息苦しさなどの症状がとれなくなったものの、年齢や心臓以外の持病があるなどの事情で心臓移植を受けられない人。移植を希望しない人。

 

▼普及しているのか。

2021年5月に公的医療保険が認められてから100人余りが治療を受けている。今後、更に広がり、年100~200人が見込まれている。

 

▼DTの目的は。

治療を検討する人は、重い心不全のため余命が1~2年程度。米国では、装着後5年以上生きられた人が半数を超えた。延命だけでなく自分らしく生きることを目指せる治療。

 

▼生活の変化は。

装着前の心機能によるが、このまま病院で亡くなるだろうとされていた人が自宅に戻れた。息苦しさなどが辛くて家に閉じこもりがちだった人が活動範囲が広がり、遠方への旅行が出来た。

自宅で過ごすためには、患者自らが人工心臓の取り扱い方を理解し、合併症予防に取り組むことが欠かせない。腹部につくったケーブルの出口の消毒、血栓を防ぐ薬の服用は毎日続ける。

 

家族の役割は。

介助者の家族は、人工心臓のアラームが聞こえる場所で過ごし、トラブルが起きた時の対応や毎日の機器の管理を手伝う。クローバー上記記述参照。

 

▼課題は。

患者や家族を支える体制の充実。

人工心臓の植え込み手術を担う病院 7施設⇒19施設

経過観察や合併症の対応を担う病院 9施設⇒28施設 に。

関係学会が協力し、地方の医療機関にも広げる必要あり。

 

▼患者の心構えは。

DTは余生を全うするための手段。選択に当たってはどう生きたいかと同時に、最期をどう迎えたいかも問われることになる。もし重い病気で回復の見込みがなくなったら、どの程度、延命治療を希望するか、人工心臓で心臓の働きを補助し続けるかなどについて、主治医や家族とよく話し合ってほしい。

 

   (人工心臓で生きる シリーズ5(4月26日)まで