昨日、我が家ではインターフォン取り換え工事があったのですよ。
説明も受け、ベル音は最大の超高音に設定して頂き、これでばっちり‼と一安心したものです。 にもかかわらず・・・
早速 第1回目の失敗をしてしまったのですよ。(;^_^A
週1で生協さんの食料が届く日、およその時間も分かってます。 心づもりをしつつ、シネマを観てましたの。
いつの間にか眠ってしまったようです。あぁ後の祭り
気が付いた時にはチャイムが鳴った名残りの画像と、荷物が玄関先に置かれていたのです。一瞬の熟睡の間でした‼
予期せぬ事態が起こります。年齢の所為? はたまた
オッチョコチョイの性格の禍でしょうか!?
言い訳は聞き苦しいのでこの辺で。
四 季
長谷川櫂 氏 選&解説
<鎌倉を 驚かしたる 余寒あり> 高浜虚子
いざ鎌倉。騒乱が起これば、ただちに駆けつける鎌倉武士の心意気を表す言葉。このまま本格的な春になると安心していると、突然ぶり返す春寒(余寒)の日々。騒乱の知らせに緊張する昔の鎌倉さながら。『定本高浜虚子全集』から。
(2024・3・11)
<宮人に 行きてかたらむ 山桜
風よりさきに 来ても見るべく> 光源氏
光源氏は18歳の春、熱病を癒やすため北山の寺を訪れ、近くの僧坊で1人の少女(紫の上)を見かける。山の桜を眺めながら僧坊の主らと交わした歌。都に帰ったら伝えましょう、風が散らす前に見にゆきなさいと。『源氏物語』若紫から。
<歌いづれ 小町おどりや 伊勢おどり> 貞徳
平安朝の歌の名手36人を集めた三十六歌仙。なかでも人気の小野小町と伊勢。どちらが歌がうまいか、踊り姿にして比べようというのだ。貞徳は江戸時代初期、古典復興期の俳人。
秋の句に分類するが、春の華やかさ。『犬子集(えのこしゅう)』から。
<ここからは 真の山路や 西行忌> 千鳥由貴
花の歌人、月の歌人と讃(たた)えられる西行は旅の歌人でもあった。この句、山道を行く西行に託して、ようやく人生の難所にかかろうとする自分を励ましているのだろう。西行は
旧暦2月16日没。千鳥1980年生まれ。句集『巣立鳥』から。
<早春の 小舟けたけた 笑ふ波> 箕輪カオル
波に揺られて舟がけたけた笑う。小さなボートやヨットを操ったことのある人ならわかる。舟底をさざ波が通るたび、舟がカタカタと震える。それが哄笑でもなく微笑でもなく「けたけた」。春まだ寒そうな笑い。句集『旅人の木』から。
(2024・3・17)
<アメリカの 日落ちて夏の 明るさよ> 佐藤文香
太陽が西に傾いても空にはまだ明るさが残っている。海辺の庭で白い怒涛を眺めながらグラスを傾け、一日の名残りを惜しむ。アメリカ西海岸のそんな至福の時間を想像した。1年間の滞在中の句を集めた句集『こゑは消えるのに』から。
<命めざめ 慌(あわただ)しくも 咲きて散る
木草それぞれ 音を立てゐむ> 窪田空穂
寝そべっていた犬が急に身を起こして耳をそばだてる。遠くのかすかな音が聞こえるのだろう。木や草は人の耳の聞き取れない音を発しているのではないか。宇宙の静寂は音に満ちている。空穂は戦前戦後の歌人。『窪田空穂全歌集』から。