ナショナル・トラスト運動の地
「御谷(おやつ)」(鎌倉市)
山と海に囲まれ、中世からの史跡が多く残る鎌倉。
御谷は古くから、求道者が修行した聖地。
その場所に、ある日突然、業者が測量作業にやってきた。
1964年、反対運動を開始。鎌倉ゆかりの文化人、著名人も多く参加し、作家・大佛次郎は「過去に対する単なる未練や郷愁のためでなく、将来の日本人の品位と美意識のため」と書き残している。
ブルドーザーに住民が立ち向かう命がけの事態も起こるなか、鎌倉風致保存会が結成される。市民からの募金などで、
開発予定地だった1・5㌶を買い取り、御谷は危ういところで守られた。
活動は京都、奈良など全国の歴史的景観を守る古都保存法が66年に制定されるきっかけにもなった。
(2024・2・3 神奈川版から)
クラシック「東京・春・音楽祭」20回目
上野の地の利、若手起用で成功
2005年に東京・上野で始まった国内最大級のクラシック音楽祭「東京・春・音楽祭」が今年で20回目を迎え、3月15日から開かれる。IT企業「インターネットイニシアティブ」会長CEOの鈴木幸一氏(77)が私費を投じて創設し、実行委員長を務めてきた。
上野の東京文化会館を主会場にスタートした後、会場を上野公園内にある国立科学博物館や国立西洋美術館、東京国立博物館、東京都美術館などにも広げ、09年から現在の名称となった。
2000年代初めごろ、小澤征爾やウィーン国立歌劇場総監督(当時)だったイオアン・ホーレンダー氏と知己を得て、音楽祭創設を決意。海外から優れたオペラ歌手や指揮者を招く人脈を築いた。
06年に招いたイタリアの世界的指揮者、リッカルド・ムーティ氏の言葉が忘れられない「音楽祭が成功する唯一の道は、継続させようという強い意志を持つこと」。
その言葉を信じて苦境に耐えた。会社の経営は持ち直し、音楽祭は軌道に乗った。
「僕は音楽ビジネスに明るくない。その代わり、演奏の善し悪しについて率直な感想を言うこともある。それが逆に音楽家の信頼を得たのかもしれない」。
「公的助成は公平でなければいけない。クラシック音楽だけ多く貰うのは難しいでしょう。その分、民間企業が頑張るべきだが、日本にはドネーション(寄付)の文化がない」。
「聴いた人の一生の思い出になるような良い演奏を提供するため、今後はみんながお金を出し合って支えていけるようにしたい」。
(2024・2・8 文化欄から)
今週の外出予定は木曜だけです。運動不足になりそうね…と
自問自答し、「そうだ! 冠雪富士を見がてら郵便局へ行こう‼」と歩いてまいりました。
3800歩、 2、3㌖ ゆっくりゆっくりと歩きました。
ポカポカと暖かく、気持ちの良い散歩日和でしたよ。
(人''▽`)ありがとう☆ございました。