今日の体調は

体調はいつもと変わらずです。心が寂しがってますよ。 

贅沢を言ってはいけない! と思っていても、もう一方 

 では どうも…時々寂しくなります…一人生活は儚い …       

 この気持ちは贅沢というものでしょうか。贅沢病です。💦    

 

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種差(たねさし)海岸

青森県八戸市

 

日本全國に海岸線はずゐぶん長いが、こんな海岸風景はまたと二つはあるまい

 

佐藤春夫「美しい海べ」(1954年)

 

 

 

 

 

東京に居を構えていた佐藤春夫のもとに校歌の作詞依頼があったのは、1953年(昭和28年)の夏だった。手紙を出したのは八戸市立種差小の校長(第三代目)の久保栄(1900年~1958年)。

「長く歌い継がれる校歌は、佐藤春夫の作詞でなければならないと久保先生は思っていたのでしょう」

 

春夫は「あの土地のためなら何か作れそうだ」と思ったが、「風景を知っているだけでは校歌は作れない」と一度は断った。しかし久保は諦めなかった。

「元気でのびのびと、強く楽しく学ぶ」などの教育理念や村の様子をしたためて再び送る。それを読んだ春夫は考え直し海岸の風景を思い浮かべながら校歌を作ると決めた。秋になる頃、特産品の干したトコブシが届き、「さいの目にしてご飯に炊き込むとよい」という説明書きまであった。春夫は校歌を清書し久保に送った。

 

<たのし種差 よい海の里 浜にすずらん 咲くところ>

童謡や唱歌で知られる下総皖一が作曲。

 

ウミネコの飛来地で有名な蕪島(かぶしま・多い時には4万羽も飛来し、夏まで営巣する)から南に全長12㎞の種差海岸。

 

2011年の東日本大震災では津波で大きな被害を受けた八戸。

前に進みたいという声を観光関係者から何度も聞いた。

 

 

八戸と周辺は昔から将棋が盛んな地域。「昭和将棋界の巨人」といわれた大山康晴十五世名人(1923年~92年)は岡山県倉敷市出身だが、東北の将棋普及にも力を入れ、八戸などの企業のCMに出るほど青森びいきだった。その影響で

八戸や三沢では竜王戦など数多くのタイトル戦が行われている。おいらせ町には大山将棋祈念館がある。

大山名人は名人18期という偉大な記録を残しただけでなく、全国各地を訪れ普及の拠点を作ってきた。それが藤井聡太竜王という天才を発掘し育てることにも繋がった。今年は大山名人生誕100年。

 

 

 

 

 

(2023・5・28 讀賣新聞 旅を旅して から)