2020年5月 讀賣新聞・時代の証言者欄連続記載の中から
終末期を支える 山崎章郎(ふみお)氏(1947年生)
緩和ケアについて 一部転載
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雨の日に ボケ(木瓜)の実
ライン交換をしてます友人「ペンネーム節沙さん」は俳句や
標語等で賞を取られた方、昨日、「俳句か短歌を毎日一首詠もうかしら…」と仰いました。いくつになっても向上心を持つことって大事だとおもいません⁉
節沙さんと二人、あれこれ私のペンネームを・・・。結果、
節沙さんのネーミングで「京(みやこ)」となりました。
ネーミングもとてもお上手なんですよ。
『〇子』から『京(訓読みで「みやこ」)』と変更いたしますね。私の本名も入ってますし、父と夫が大好きだった京都の一文字でもあるのですよ。今のところ、たまには気まぐれ一首を…と思ってますが、さてさて、実行出来ますか否か?
<春うらら 動ける吾や 散歩みち> 京
(わたくしめの症状も下記記事に当てはまるように
思いました)
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痛みと上手に付き合う
慢性化の悪循環 断ち切る
慢性疼痛について
愛知医科大疼痛医学講座教授;牛田享宏氏
慢性疼痛とは
怪我や病気によって起きる痛みは通常、傷ついた体の組織が修復するとともに自然と治まる。しかし、組織が元通りにならないケースや、明確な原因がない場合でも、長く痛みを感じ続けることがある。3か月以上続く痛みを「慢性疼痛」という。慢性疼痛は世界的に注目されている。2019年には、世界保健機構(WHO)が約30年ぶりに改定した「国際疾病分類」で症状ではなく、一つの疾患として分類された。日本でも18年に厚生労働省の研究班と日本疼痛学会などの関連学会が連携し、初の治療指針をまとめた。
生活への影響は
慢性疼痛は、子どもから大人まで誰にでも起きる恐れがある。痛みへの不安や恐怖は、過度の安静や、痛み止めなどの薬への強い依存につながる。痛みは目に見えないので、どれほど苦しんでいるのかを周りの人に中々理解されず、精神的に追い詰められ、休職や不登校になる人もいる。単に身体だけの問題ではない。
どうして起きる?
長引く痛みは、脳に記憶され、痛みを抑える神経が正常に動かなくなることで、わずかな刺激でも脳が痛みを過剰に認識するようになる。痛みを怖がり、安静にし続けることで、体力が衰え、筋肉は委縮する。痛みを抑える働きのある脳内の神経伝達物質が出にくくなり、痛みがさらに悪化する。この悪循環を断ち切る必要がある。
どう治療するか
①ウォーキングやストレッチ、筋トレなどの「運動療法」と②痛みを理解してどう受け止めるかを学ぶ「心理的アプローチ」が中心になる。
①運動することで、筋力が付くだけでなく、脳内の神経伝達物質が分泌され、痛みを感じにくくなる。
②心理的アプローチは、不安を沈静化し、痛みがあってもできることを増やして生活の質を高めていく。痛みで運動療法に取り組めない場合、鎮痛剤などを使うが、薬だけでは効果を期待できず、長期の投与は避ける。
相談先は
全国約40か所の医療機関に「集学的痛みセンター」があり、
専門の医師や看護師、作業療法士らが診療している。厚労省の相談窓口「からだの痛み電話相談」(平日午前9時~午後5時、TEL0561・57・3000)では、看護師が無料で対応している。
家族はどう接すればいいか
本人の苦しみを理解してあげようとすることは大切。ただ、「何でもしてあげる」という過度なサポートは、患者の自主性を阻害し、症状の悪化につながることがある。主体的に改善に向かえるよう、本人が出来ることは見守るという対応も必要。
(2023・5・23 讀賣新聞 医療ルネサンスから)
柏葉紫陽花
甲状腺がん薬不足
甲状腺がんの治療で使う放射性医薬品が供給不足になっている。原料の放射性物質「ヨウ素131(服用すると、甲状腺から別の臓器に転移したがん細胞などに集まり、細胞を破壊する。国内では年間約4000人の甲状腺がん患者が服用)」を
製造する海外の原子炉で稼働停止が重なったため。
代わりの治療法がなく、患者さんへの影響は甚大。
この薬の対象は、肺や骨に転移があるなど再発や死亡のおそれが高い甲状腺がん患者。
甲状腺を手術で摘出してから3~4か月後に服用することが多い。 ヨウ素131は全量を輸入に頼る。
供給不足は
①昨年9月、世界の供給量の6割を生産するポーランドの原子炉が稼働停止、②11月には、別の原子炉もトラブルで一時稼働できなかったために起きた。輸入量は一時、半減した。
ヨウ素131は、甲状腺がん治療で欠かせない。国は、国産化も視野に入れ、安定供給への長期的な戦略を示すべき。
だが、国産化の実現には課題がある。原子炉で作られたヨウ素131はガス状。回収が難しく、特殊な技術や設備が必要となる。医療用として安定的に生産する体制を築くのはハードルが高い。
新たな治療法を探る動きもある。大阪大などは、ヨウ素131と性質が似ている放射性物質「アスタチン211」を用いた甲状腺がんの医師主導治験を進める。提言の策定に携わった
東達也・量子科学技術研究開発機構量子医科学研究所部長は「ヨウ素131以外を使った放射性医薬品や、がん細胞を狙った分子標的薬など代わりの治療薬の開発に取り組むことも欠かせない」と話している。
ヨウ素131
カプセル剤で、肺や骨に転移がある患者が対象。甲状腺を摘出した後に服用する。体内では、転移したがん細胞に集まり、破壊する。
待期期間が半年以上に及ぶと、半年未満の患者と比べ、
死亡リスクが4・2倍になるとする研究報告もある。
(2023・5・23/24 讀賣新聞から)
紫陽花がほころび始めましたね