つづき…
一刻も早く帰省したい私でしたが、青少年育成の役員のメインイベントがあった為、それが終わった翌日、12月24日
に向かいました。
空港から病院へ直行
父が発病して、手術を終えて初めての対面……
正直な所、本人の前で泣いてしまわないかと不安でしたが、一目で激痩せしているとわかりましたが、想像してたより、全然元気
孫達にも逢えて大変嬉しそうでした。
抗がん剤のせいで肌の色が黒っぽい感じではありましたが、髪の毛にはあまり影響が出ていなかったようです。
『ちゃんと口から食事取る練習しないともっとガリガリになっちゃうから無理してでも食べる練習しなよ』って私が言っても
『点滴で栄養は取れてるから大丈夫だ』と
全く食べ物を口にしようとしない父…
病院食で温かいそうめんが出た時に『このにおいが気持ち悪くなるんだよなぁ~』と言った時、孫が一言
『じぃ 文句ばっかり言って食べなかったら ダメだよ~ちゃんと食べな』と言った所
『そうだなぁ~』って 今まで誰が言っても言う事を聞かない父が
きっと無理したんでしょう…
むせながらもそうめんを食べ始めました。
それからと云うもの 父は少量ではありますが、口から食事を取るようになりました。
お見舞いに行くと結構父方の兄弟と遭遇しました。
『お前の父さんはこんな状態なのに、見舞に来た人達にも気を遣うんだよ』
父らしい

『大丈夫だから』しか言わない…
それはお見舞いに来てくれた人だけではない
毎日お世話に行く母に対しても
夕方ぐらいに雪が降り始めたら
『道路がしばれてくるからもう帰れ』
『今日は寒いから病院に来なくていいよ』とか
気遣う言葉を言う…
そんな誰にでも優しく接する父が自慢であり大好きな私でありました。
そしてお正月が終わり、千葉に帰る日、空港に向かう前に病院に寄りました。
帰省した時に比べると顔色も良く、話し方にも元気があり、孫達と写真を撮ったり、バカ話をしたりと、病室内は笑いに包まれていました。
それが元気な父を見る最後となってしまいました。
つづく………