【激安SSD】KingDian S280 1TBレビュー【大容量ディスク】 | USBメモリー収集家のブログ

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先月発売された容量1TBの格安SSDを購入したのでベンチマークをしましたニコニコ

と、その前に「KingDian」というブランド名が「King兄弟なんて、如何にも中華SSDの偽物っぽいじゃん!」と考える人が殆どだと思うので調べましたひらめき電球

 

「KingDian」は、2011年に設立された上海の「KingDisk」というストレージディスクメーカーのブランド名です。要は、OEMでSSDを組み立てて売っているメーカーって事。日本への流通は、以前は磁気研究所というメーカーが輸入販売を担っていましたが、アマゾンの販売先を見ると、今はKingDian JPという日本支社が行っている様子。SSD本体に「刺客」というロゴもありませんにひひ

 

海外のSSD殻割り画像だと、メーカーロゴも無いのでノーブランドと言われてますが、他に卸していない自社NANDを使っているからでしょう。ちなみにNANDは公式によるとTLCです。

コントローラーはコストが安くて有名なSilicon Motion製SM2256ENで、512MBのDRAMが同時に搭載されいるそうですが接着が固くて自分で殻割り確認出来なかったのが残念(1TBの場合は1GB搭載の可能性もあるとか)…しかし、これでなぜ他社より5,000円以上安いのか分かりましたね。コスト重視のSSDを自社ブランドで展開、自社で輸入販売していたからですひらめき電球

 

では、以下ベンチマークの結果ですビックリマーク

(※USB変換ケースでの接続の為、シーケンシャル速度は若干遅いと思いますあせる

 

【KingDian S280 1TB/Crystal Disk Mark6.0.1】

左はデフォルトの1GiB、右は最大の32GiBでテスト

 

【KingDian S280 1TB/Crystal Disk Mark3.0.3】

左はデフォルトの1GiB、右は最大の4GiBでテスト

 

【KingDian S280 1TB/TxBENCH0.95b】

 

【KingDian S280 1TB/AS SSD BenchMark】

 

比べてみると、AS SSD BenchのIOテストが違いが分かり易いですね。

SSDなのにスコアが低くいのは前述の通り、USB変換ケースを使っている為に本来の性能が測れていないからですが、Acc.timeは他の高速SSDに劣らない速度です。Write Timeは100ms超えてますが、それでもDRAMキャッシュのおかげで十分高速な部類ではないでしょうか。少し気になったので、実際のコピー速度の状況も確認してみましたひらめき電球

 

【KingDian S280 1TBへ、約60GBのファイルをコピー】

intel SSDのDC S3700からコピーしていますが、キャッシュ溢れの速度低下もなく高速ですアップ

 

【KingDian S280 1TBへ、539MB(1,001個)の画像ファイルをコピー】

同じくintel SSDからJPGやBMPなど様々な画像をコピーしていますが、こちらも全く速度が落ちることなく高速でコピーされましたビックリマーク

 

【KingDian S280 1TBへ、26MB(20,725個)の画像ファイルをコピー】

同じくintel SSDからランダム性能がより試される4KB以下の様々な画像を2万個コピーしましたが、やはり全く速度にムラがなく、超高速で終了しましたクラッカー

 

最後は、Crystal Disk Infoの画像です。

購入からベンチマークを回しまくった結果226GBも書き込んでますが、DRAMキャッシュの力もありNANDの書き込み量は167GBで済んでいますひらめき電球

最終的に不安なのはTLCの書き込み上限ですが、公式WEBのデータシートによると480GBでも「毎日100GB書き込んで8年間」、そしてデータ保持期間は「25度の環境化で10年」とされています。

 

【SSD KingDian S280データシート】

(32GB)が32GBのSSDでもという意味かは不明ですが、最大300TBWは保証すると考えて良いと思います。

「いやいや、intelのSSD 512GBの最新3D-TLCでも288TBWなのに何言ってんのはてなマーク」と、ツッコミを入れたくなるでしょうが、TBWの数字自体に決まりは無いのでメーカーが最低保証する数字が書かれているだけなんです。

実際Samsung TLCのSSDは公証TBWの10倍以上の600TBW書き込みが出来たという実験結果もあるので、あながち間違いではなさそうです。

 

※追記1

ロシアのSSD耐久実験サイトの結果によると、S280の240GBでも664TBW書き込めたようです。

これが本当なら、容量4倍の1TBは2,400TBW以上書き込めるという事になりますひらめき電球

 

※追記2

マイナスドライバーを使い強引に殻割りしましたグッド!

 

【コントローラー】

1830

SM2258G AB

N24C90.00

TW 4D

 

【DRAMキャッシュ】

SKhynix

H5TQ4G63AFR

PBC 440A

NT3BDB16AH6 F

 

【NAND】

VS29F05TEME1

DL7M8082

コントローラーは、データシートよりも新しいSM2258G/ABでした。

DRAMキャッシュは、SKhynixのデータシートによるとDDR3-1600 512MB SDRAMで、表裏の計2枚1GB。キャッシュ溢れが無いのも納得ですひらめき電球

NANDは、ロシアサイトの殻割りと同様の型番VS29F05TEME1でした。2枚しかないので3D TLC NANDで1枚512GBですね。2D TLCよりも数倍寿命が長いはずなので、上記で書いた通り2,400TBW書き込み出来るかも…はてなマーク

 

ついでに、SSD-Zのスクショも撮りました。

Capabilitiesを見ると、DevSleep対応コントローラーなのにCrystal Disk Infoの時と同様に標示されませんでした。たぶん、USB変換ケースで繋いでいる為かなと思います。ロシアサイトと同様にDevSleep対応のマザーボードに繋げば、きちんと表示されるのではないでしょうか。

 

以上、最新SSDに比べれば確かに速度は遅いかもしれませんが、一般的なデータ保存やPS4のHDD換装などに使うには十分な性能だと思いました。これを期に1TB、2TBのSSDが一気に値下がってくれたら嬉しいですねニコニコ

 

今回の購入先メモ

 

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