あまり知られていないが、成城百年祭のイベントの1つに「7月7日に出張!なんでも鑑定団in成城」を成城学園の澤柳記念講堂で開催、というのがある。区施設ではなく大学の講堂でやるというのが入りづらいが、応募や観覧は成城大学生や卒業生に限らないようなので、ご興味ある人は検索してみて下さい。

 

「いそださんも持ってるんじゃないの?」と声かけられた。アンティーク物品についてはブログでもよく書いているし100年を超えるものが家の中にごろごろしてはいるが、番組受けするのがあるかな?この鑑定団のような番組、50万円で買った茶碗やジュエリーが50万円に鑑定されるのは全く面白くない。ボロ市で安く買ったものに高額な値がついたり、ストーリーがあるのが面白いのですよね。

 

世田谷周辺には元々旧家で家に先祖伝来の物があるとか、自らも好きで集めている人が少なくない。そういう人に出張鑑定のことを持ちかけてみたが、下手に公の場で逸品を披露すると、あとで古物商に家に来られて「売ってくれ」「他にはないか」と押し売り、いや押し買いに遭って大変なんだそう。逸品をお持ちの方ならではのご苦労があるのですね。

 

骨董に関しては「モノが持ち主を変える」。宝飾品などは代々引き継いだり(昭憲皇太后の肖像画にある3連のダイヤネックレスは、今雅子皇后が式典の時に2本だけつけている)、絵画は盗まれて転売されたり。絵画、仏像などは「ン十年ぶりに出てきた」とその度にニュースになりますよね。

 

母方に伝わるいそくみの好きな話。

近年、「マツコの知らない世界」で宝飾品が紹介され、光によって青く見えたり赤紫に見えるアレキサンドライトの説明があった時、「おばあちゃんがけっこう大きいのを持っていたわね」と母が言う。

お金を貸していた女性が、借金が返せないからとアレキサンドライトの指輪を持ってきたというのだ。

盆暮れには必ず母の実家に行ったものだが、私の知っている祖母の大きな指輪は楕円の翡翠くらい。アレキサンドライトをしていた記憶はない。

(長くなるので続く)