サンローランのジャケットのお直しが出来ました。

前の写真との比較でわかるでしょうか?

 

 

上がお直し前、下がお直し後。

張り出した肩幅を狭く、袖を細めに、フードのように拡がった裾を体型に合わせて狭くしました。直しまくったので13000円ですが、捨てるよりよいし、13000円では新しいブランド物のジャケットは買えない。

そこそこ有名ブランドならその時代の最先端で完成していたはずだし、お直しには抵抗があったのですが、キャサリン妃もシャネルのヴィンテージジャケットをお直しして着ていると聞いて勇気が出ました。昔のシャネルは今の日本の皇族みたいなシルエットのはずだが、なぜキャサリン妃は格好よく着ているのだろうと不思議に思っていた。ケイト、ありがとう。

 

高校時代以降、体型が出来上がってからもいそくみは母親の「あなたは165cmもあるのだから11号でLサイズ」「服は大きめが楽」という教えに従い長らくそうしていたが、新入社員研修の時、M子(阪大工学部卒)に

「スタイルいいのに、なんでいつもぶかぶかの服を着てるん?」

と言われ、服はジャストサイズを選ぶべきだと開眼しました。物事を論理的にはっきりと、柔らかな関西弁で言ってくれるM子、ありがとう。

 

ジャケットは「着る気になるかどうか」が似合う分かれ目。古いジャケットをいくつか直しに出したが、鞍橋のテーラー小畑さんに直してもらうと、明日から着たいようなシルエットに生まれ変わる(海老名の女性の仕立て屋さんより上手い)。

 

元から丈が短いので全体をコンパクトに、ボトムとセットアップで着られる感じに直してもらいました。黒は必ず持っているから活用範囲が広い。

 

ただし、20年ほど前の、それもヨーロッパ製の生地だと日本ではもう着られないくらい暑いこともある。そこはよく注意して、お直しして着続けるかどうか決めましょう。