バブルの頃に一世を風靡し、今はやや懐かしく感じられるブランドの1つ、イヴサンローラン。華やかな色使い、ボディラインを生かすシルエットでソバージュヘア(死語?)にもよく似合う。昔はサンヨーがライセンス契約していて国内生産しており、私も母もけっこう持っていました。今でも、シルエットが美しい夏の黒いタイトスカートは使っています。

その大掛かりな展覧会が国立新美術館で開催中だそうで、あちこちにポスターが貼ってあります。

テレビ宣伝を観ていたら、前をダブルで閉じるヴィンテージの美しい黒いジャケットが映った。ん?これどこかで見たことが?

ミレニアム直前期、買っていた。もとは金ボタンだったのを付け替えました。

肩と身幅が大きく丈が短く、奴さんシルエットで、着る気がしなくなり数年たんすの肥やし。元の金ボタンに付け替えて古着屋に持って行こうかと思っていたところでした。

バブルよりさらに前の時代のものは、意外に今の流行だったりする。

 

このジャケット、お直しすれば着られるのではないかな?

国会勤務だと毎日ジャケットは必要です。

いつもお世話になるテーラー小畑に持って行って、ヴィンテージ品の写真を見ながら相談しました。

・身幅を体に添わせる。

・袖をやや細く、袖丈も少し詰める。

・肩を小さく、パッドを薄くしてナチュラルに。

ほとんど全身改造だが、小畑さんは「出来ない」とは言わない。一万円以上かかるが、新品ジャケットはその値段では買えないし、何より20年前のものは現行品より生地も仕立ても良かったので。

2週間ほどで仕上がるそうですが、さて“使えるもの”に生まれ変わるでしょうか。