長いお付き合いの方はご存じですが、9月末に結婚記念日、今年は二十周年を迎えます。大きな転居もなく、早々に恵まれた息子育ては仕事との両立で疲れ切って、きょうだいを作ってやる余裕もなかった(そしてキャリアは大躍進を遂げるでもなくご覧のとおり)。人生、努力しただけのぶんのリターンはないものだと実感していますが、家族健康で日々を過ごせて有難いことです。

 

結婚するとき約束した「年一回は夫婦水入らずでディナーを」が5年目くらいで「子どもを置いてまで夫婦で食事に行きたくない」との夫の一言で記念日会食は中断。

夫が残業続きの時代は、息子に「パパは今日も遅いから、ママと2人で結婚祝いしようね」「うん、いいよ」と可愛い返事をしてくれたのに、今や予備校通いで息子の帰宅が一番遅い。なので夫婦ディナーを再開しました。残された人生、昭和平成の老舗名店を攻略したいってことで、創業1944年 南青山のアントニオに行ってまいりました。

 

一言でいえば、ダシが効いた(下ごしらえを丁寧に仕込んだ)イタリアン。

個人的には料理は進化するものだと思っており、将軍家の御膳の再現などは興味がないのだが、ここのお料理は古さを感じさせない美味しさでした。食材も上質で、サミットで買うお肉とは一線を画している!

客層はカップルから外国人、日本には珍しいロングドレスの女性など、海外のホテルダイニングのよう。子どもの声も聴こえましたが、大声を出したり歩き回ることはない。南青山で子連れでディナーが出来るご家庭は、しつけが違うのでしょう。

 

地元世田谷にも素敵なお店は沢山あるのですが、“仕事帰りに表参道のみずほ(旧富士)銀行前で待ち合わせる”というのが若い頃を思い出す秘訣ですね(私たちの世代は…)。