世田谷区の所管に、駅前のタクシー待ち時間が長くなり(これも改めて調査は必要)高齢者の負担になっている状況を説明したうえで、住宅地を回るミニバスを提案したところ、「バス会社も運転手が足りず、赤字路線を廃止したり、とてもできない状況である」ことを説明されました。

そんなこたぁ百も承知。

いそくみが2019年6月、初めて一般質問しとたきのテーマに、「雨の日の路線バス乗り残し対策」がありました。息子の中学のPTA父から寄せられたもので、バス通勤者のご苦労がわかり、すぐに小田急バスの企画部門にヒアリングに行ったものです。

そこで、労働力不足で運転手のなり手が少ないうえ、規則上車椅子の対応は運転手のみでしなくてはならないこと(申し出があっても他の乗客の手を借りられない)、今の時代、乗客のクレームもありSNSにさらされたりして、運転が好きでも心折れて辞めてしまう人がいることなど話を聴きました。

運転手不足に際しバスを大型化して効率よく輸送するには道路を拡幅しなければならず、これはこれで地元の反対運動が起きます。

まあ地元民の言動が原因でバス交通が衰退してる面があるのが難しいところです。さらにコロナ禍でタクシーも都内では2割減少したとのこと。

 

一方で高齢者、若者≒自家用車を手放す(持たない)人が増えて公共交通の需要はある。大型路線バスが撤退してそのあとにコミュニティバスやオンデマンドバスを自治体が企画し始めています。

近年、世田谷区でも「自治体も稼げる事業をしよう」という声が区議会側からも大きくなり(公園にキッチンカーを誘致してショバ代を取るとか)、そうなるとバス運行は赤字になるから自治体が手を出すなという区議も少なくない。

 

そうかな?儲からないからと民間がやらない、区民に必要なサービスこそ自治体がやらなければいけないのでは?

「儲からないからやらない」と自治体が言い出したら区立保育園も介護施設も存在しないだろう。

 

次は「バスを求めない、高級住宅地ならではの事情」です。