実践していたハーブ研究家 ベニシア・スタンリー・スミスさんが亡くなったという記事。「猫のしっぽ カエルの手」など、番組が好きで時々観ていました。京都の築100年以上の古民家で自然に親しむ暮らし、もとはれっきとした英国貴族の出身で実家は壮大なお屋敷(も番組で紹介された)。若い時はインドを放浪したという武勇伝、今は年下のご主人とのゆったりした暮らしを送り子や孫が遊びに来て…語られない苦労はあったにせよ、一般庶民が憧れるものを全て手に入れているような女性だった。NHKもこういう素材を見つけてくるのがうまい。とはいえ要介護となり、72歳という、日本人と比べてずいぶんお若くして亡くなられた。

会社の上司を見ていても意外に思うが、趣味や仕事以外の人脈を豊かに持ち、定年を待ちかねたように様々な分野で活動して…そんな人は長生きしそうだが案外70代で旅立ったしまったりするものですね。

 

その一方、例えば家族の冤罪を晴らすために戦っている人、行方不明の子を探している親、理不尽な殺され方をした子を巡る裁判を見守る親…こういう方々は驚くほど若々しく、高齢になっても社会活動に奔走している。

気持ちの休まる日はないのだろうが、研ぎ澄まされた美しさがある。

ストレスと先行き不安と緊張感に満ちた暮らしのほうが、人間若くいられるのだろうかと思ったりします。

 

いそくみも「年齢より若い」と言われることがある。今回、区議2期目が出来たらその後は夫と隠居して家庭菜園をしたり、それこそ長野の古い別荘を買ったりしてベニシアさんのような暮らしをしてみたいなと思ったが、それが8年先に延びてしまいました。まだまだ隠居は先、若い世代と肩を並べてがんばって、緊張感ある日々を続けなければなりません。