予備校はすべて坂の上である。

息子が現役時代と変えて選んだ予備校は、後楽園の駅から緩い坂をあがったところ、沿道は地域団体の手で植栽が美しく整えられていました。

(お茶の水の予備校より最寄り駅から近い)が第一印象です。そしていずれも都内一等地。大学も近い。

 

誘導された教室は自由席、参加者は母親が多いが父親も、夫婦での参加も少なくありません。

いそくみは近視なので前の方に座るが、そうするとパパたちに囲まれることになる。男性は前の席、女性は後ろから座る。大学時代もわりとそうでした…なぜでしょうね。

本人が「小規模で面倒見のよいほうがいい」と選んだだけあって、説明会はS台より至れり尽くせりの印象です。保護者がアクセスして模試の結果も見られるし、三者面談もあるということ。うちのように本人が一切情報開示しない家庭には朗報です。

よく「親が口を出さないほうがよい」と言われますが、それはもとから勉強が出来て現役で受かっている場合に結果論で言うことでは。

 

帰り途、知り合いらしいママさん同士が「今日の話を帰ってから子どもにするか」「反発されても困るし」などと話していました。

子どもの数が少なくなって男子でもママと買い物や映画を観に行ったりする子がいる一方、

(話しかけて機嫌を悪くされないか)と、気を遣いながら生活している親子関係も少なくない。こちらの予備校はそんな家庭内リモートの親と子をつなぐ役割も果たしてくれそうです。

ふと、この図式、10年後の婚活時期にも再現するのではないかと思いました。

 

先の話はまあおいておいて、子離れは大事ですが、大人同士として会話することも控えなければいけないのか?「親子だと反発するから、他人を通して話せ」というなら、家族であることの意味を問わずにはいられない・・・そんな浪人時代が幕を開けます。