選挙中エピソード1。

その日の選挙活動最後の街頭演説、チラシを受け取った、40代くらいのおとなしそうな女性がこちらを見たまま道の向こうでたたずんでいる。何か話しかけたいサインだ。

道を渡って声をかけました「なにか?」

「お聞きしたいことがあるんです。女性のトイレやお風呂場に、心が女性だといって体が男の人が入ってくるという話、あれについては容認ですか?」

立憲民主党なので、そう聞かれたのでしょう。

磯「いや、だめでしょ。女性たちに不快感や恐怖感を与える状態では女性専用の意味がありません・・・でもその話、本当なんでしょうかね」

その話はフェイクだ、とどこかのLGBT団体が声明を発表していると新聞記事で読んだ気がしました。

「本当みたいですよ!ネットの記事にも書いてあります」

時間が終了して会話はそこで終わったのですが…ネットの記事や、更にコメントには、“誰かが言ったことを引用して、それが真実のようになってしまう”危険があります。

 

「下着が白でなくてはいけない」行き過ぎ校則に関して、「男性の教員が女子生徒のブラウスをめくってチェックする学校がある」とまことしやかに語られたことがありました。これについては「それは本当の話ですか?今中学校で教員がそんなことをしたら大問題になると思いますが」と反論コメントもありましたが、多くの人は読んだ記事をそのまま信じ、拡散する。

芦田愛菜ちゃんの医学部進学説もそんな感じでしたね。

 

話を戻して更に謎なのは、「心が女性である体(身なり)が男性である人物」が、入れば女性たちにぎょっとされたり通報されるのを覚悟で、わざわざ女子トイレや女湯に入りたいかということ。

例えば自分がすごくお腹が減って街を歩いていて、瀟洒なフレンチレストランを見つけたとする。ランチメニューは所持金で間に合う。しかし自分がパーカー、デニムにスニーカーといった服装であり、窓から見えるお客はカクテルドレスにジャケット着用、シャンパンを傍らに談笑していたら、その日は入るのをやめるだろう。自分が恥ずかしいからというより、その場の雰囲気を壊すからだ。それと同じことでは。