世田谷区の「二十歳のつどい」に行って来ました。

区役所に隣接する区民会館が改装工事中のため、昨年と同じ日大文理学部のホールが会場です。来賓席は最前列2列で、昨年はすぐ後ろまで新成人がぎっしり、ちょっとお話などしたものですが、今年は何列も空いている。席の埋まり率が前年の9割に見えましたが、この後同窓会の場所は決まっているので式典にわざわざ来ないのか、少子化で絶対数が少なくなっているのか…。

 

世田谷区では毎年、区内の芸能人からのビデオメッセージがあるのですが、お笑いの勝俣州和氏の「大学(まさにここ、日大文理学部)に入って世田谷に住むようになり、毎日1冊本を読むことを決めた」話がとても良かった。本はあらゆる知識の入り口だという経験談を、ネット時代の若者はどんな思いで聞いたのだろうか。

 

自分が区議になり初めて成人のつどいに出席した2020年はお喋りが酷くあきれたということを当時ブログにも書きました。それより前、全国的に成人式が荒れて問題になった時代は、壇上に上がる新成人もいたのだとか。昨年今年はほぼ立ち歩かず、話をちゃんと聞け、要所で拍手もしている(求めるレベルが低くてスミマセン)

 

装いは殆どが振袖とスーツですが、男性のスーツはこのまま就活に行けそうなフルセット。女性はここ数年、オーソドックスな着付けに落ち着いているが、髪型も古典柄の着物も西陣織のバッグも白い襟巻きも見分けがつかないくらい画一的。私たちの時代は必ず親の借り物があったし(いそくみも母の成人式の着物とビーズのバッグ)、結婚後も袖を切って使えるからと黒に裾模様で作ってきた同級生もいた(さすがに地味に見えたが、その後着たなら経済的かも)。そして自分はその後使うあてもない白いファーの襟巻買うのはもったいないなと、母のシルバーフォックスの襟巻をしていったら、やはりママの借り物らしい、白以外の毛皮が何人かいたものです。(しかし何で成人式は毛皮襟巻なんだろう?)

今の子はみんなと一緒が安心なのね。

普段「学校の制服を廃止せよ」などと言ってるのは当事者のこの子たちではなく、別の仕掛人がいるのだろう。

 

二十歳おめでとう。一度しかない人生、後悔ないように、自分の心に従い今を生きていって下さいね。