2022年最後の大物の訃報はヴィヴィアン・ウェストウッドと磯崎新だった。元来、人間国宝的な人を追っかける習性があり、三大テノールは2人聴いたし(除 ホセ・カレーラス)、杉村春子の「欲望という名の電車」を観なかったことが悔やまれる。この年末年始は全くショッピングに出なかったが、ヴィヴィアン・ウェストウッド訃報を聞くやネットのヴィンテージで探して2着のシャツを注文しました。

このブランドは高級なものほど形が複雑で着こなしが難しくなる。ヘレナ・ボナム=カーターみたいな裾が拡がったワンピースも着てみたいが、ジャケットインに着られるシャツに絞りました。もう30年以上「仕事に着られるか」を基準に服を選んでる…

 

イギリスもののせいかブルー使いが美しいブランドだと思っており、ロイヤルブルーのグローブは長く愛用してきました(写真下)。今回は2着とも日本縫製ですが、斬新な色柄、バンキュッバンの立体的シルエット、襟が特徴的でアームホール大きめなところが手持ちのイタリア製ニットと共通している。綿100%なのでアイロンマストですが、よい綿はアイロンがけもラク(と信じたい)。

 

ヴィヴィアンウェストウッドやイヴサンローランなどはもう中古でしか手に入らないので、お母さんやお姉さんが持っていたら「要らなくなったらちょうだい」と予約しておくことをお勧めします。特に高齢者宅には買い取り業者のアプローチが激しいので。

 

それにしても2022年は、森英恵、三宅一生など偉大なデザイナーが多く亡くなった。いずれも高度成長期に力をつけてきた方々で、今の時代にそういうアーティストが生まれてくるのか心配です。