今年はパソコン(8年)、自転車(11年)、眼鏡(18年)、冷蔵庫(19年)と大物愛用品の更新が相次いだ。パスケースも…赤のコムサデモードのパスケースは、2003年電機メーカーを退職するとき、部門の仲間が贈ってくれたものです。半導体事業部は大半が日立と合併して別会社になることになっており、自分はその新会社のロゴや広報発表を準備を終え、アプローチ頂いていた会社のヘッドハンティングを受けいれた。当時の部長がずいぶん高く評価してくれ、転職を告げたときに「4月から私の部で、お願いしたい仕事も考えていた」と言われた時には迷いましたね。

 

選んでくれたのは、長く一緒に働いた事務の女性で、子育てでも移動転勤でもよき先輩でした。女性のセレクトだけあって定期券2枚にポケットが3段階もある優れもの。(自分が勤め人を終わるまでこれを通しで使えるだろう)と思えるほど丈夫でした。

それほどのパスケースもついに革が切れて修理不能、買い替え時期に。いろいろ悩んだ末、国産の小規模ブランドの製品をネットで選び、しばらく引き出しに入れておろす日を考えていた。

おりしも年末には来年の選挙前の挨拶で3年ぶりに本社を訪れる。その時にこれを選んでくれた彼女に会って、そして最後にしよう。

しかーし。彼女にメールしたら、

「あら残念。今はほとんど在宅勤務で出社していないのよ」

そうか、そういう時代か。パスケースの耐久性云々とは別に、パスケースが必要なくなるかもしれない働き方に変わって来たのです。

ネットでパスケースを探した時も、ブランド中古品と、カバンにつなげるコイルがついた子供用が多く出ているなと思ったのですが、ビジネス用のパスケースが不要になっているのかもしれません。最近はアップルウォッチでピッと改札を抜ける人さえいるような…

 

それでも私は日本の職人が丁寧に作ったパスケースを買ったので、これが擦り切れるまで公共交通機関で移動し、働いてやろうと思ったのでした。

 

2023年も、小田急線や東急線、バスで移動しているであろういそくみをよろしくお願いいたします。

パスケースの奥から出てきた世田谷線の回数券は130円でした(現在150円)。

回数券も、発行しなくなるまで使う!パスモよりお得だもん!!