会場に「落合さんに、いそださんに効きたいこと」という自由記入用紙を置いたのですが、書いていただいた質問から自分へと思われるものへのお返事をいくつか。

〇だめだと言われるメディアの対策は?

―自分は会社員時代に広報担当した経験からすると、担当記者との信頼関係を作るのがいちばん大事。ウマが合うというか、こころが通じるメディアには好意的な報道をしてもらえていた気がします。そのせいか、広報部がよく記者さんたちと飲んでいた時期もありましたが、女性担当者だとそればっかりも出来ない。これはと思うメディアにはプレスリリース以外の情報も出してあげるとか、他社との差別化が効果的だったような?

 

〇三菱電機の不祥事をどのように考えるか?

―昨今の報道を見ると(私たちの時代とは違うのかな)という印象。

「検査を端折っていた」などの問題は、ヤフコメにも多く書かれていたが「それで事故がないなら、本当に必要な検査なのか業界全体で見直すべき」これも一理ある…ケースバイケースですが、古いやり方を変える機動力は弱いかもしれません。

「パワハラなどによる社員の自殺」これも“人を大切にする三菱電機”といわれ、今でも三菱電機社員とOBには大変良くして頂いている自分としては意外。研究所など閉鎖的な場所では多いのでしょうか。本社だと自分の部の部長がパワハラっぽければ隣の部長か気遣ってくれたし、様々な地位や関連事業部の第三者が輻湊して面倒を見てくれ、なんとかなっていました。パワハラの抜本的な解決策は異動。技術系や研究職だと専門性があること、また事務系でも事業本部をまたぐ異動はほぼないので(業務部門や一般職はこの限りでない)、逃げ場がなくなることもあるかもしれません。組織で生きていくには、相談できる相手をたくさん作っておくのがよいと、若手に伝えたいです。

 

〇交通不便地域ではミニバス(コミュニティバス)を運行してはどうか?

ー必要な人が予約し、運行するデマンドバスの導入へのご意見ですね。世田谷でも例えば祖師谷ではくるりんバスがあり、30分に一本の運行で大変混雑するほど使われています。ミニバスだとデマンドバスより車両も大きく高額になります。どれだけ採算がとれるかで デマンドバス→ミニバス→路線バス にランクアップできるので、地域の方が「公共交通は自分たちが維持している」との主体性をもって、多くの方に利用してもらうことで大きなバスへ、本数を多く運行することが出来ます。今は若い世代の人口減少とコロナ禍の外出控え、在宅勤務普及で逆行している状態なのです。