決算特別委員会最後の質問は、都市整備領域です。4年もやっているとあれこれ手を出すよりこれまで自分が取り組んできたテーマを追う方が理にかなっているなと感じます。

1) 区の緑化施策

緑化助成金が区民に使われておらず、執行率77%。せっかく予算をとっているのにもったいない。またガーデンデザインに関心はあっても自分ではアイデアが浮かばない、どうしていいかわからないという人もいます。これについてはアウトリーチ型の支援、区からガーデンデザイナーを派遣して庭づくりのアドバイスをしたり、カットモデルのように希望者を募って個人宅の庭をデザインし、Before Afterの写真を撮影して広報宣伝に使う…という提案もしました。

ガーデンデザインはプロの手が入ると全然違いますしね。大工仕事と違い、女性の活躍の場でもあります。

2) 民間シェアサイクル導入と交通不便地域対策

世田谷区では、とある民間事業者と組んでシェアサイクル(レンタサイクルと違い、あちこちにポートがありどこに返してもよい。使った時間だけ課金される)の実証実験中ですが、どんどんポートを作って電動自転車を投入していくだけでよいのか。自転車は雨ざらしで置かれるため故障や破損も多く、シェアサイクルの先進国 中国では、この事業は失速しているということ。観光地と違い(置いておけばだれか乗るさ)ではなく、大学通学や保育園の送迎など頻回に使う利用者を囲い込み、会員価格を設定してはどうかと提案しました。周囲の話を聴いても、子育てをきっかけに(電動)自転車を買ったという人は多い。息子の母校である砧の私立幼稚園は成城学園前駅からやや離れており、自転車送迎を解禁したら希望者が増えた、ということもありました。

また、千葉県我孫子市に実例がある、教習所や病院の巡回バスの空席を高齢者が利用できる仕組みを作ってはどうかと提案しました。街中を歩くとかつて通ったコヤマドライビングスクールのバスを何度か見るが、いつも1~3人くらいしか乗っていない。他にも交通不便地域の足となる民間リソースはあるはずです。

交通関係の実証実験は1つにつき数年かかるものもあり、それが交通不便地域対策の遅れにもつながっています。出来ることからやっていかないと。