各学校コロナ対策に忙しくしているところ、今度は共通テストの試験会場だった東大前を狙った、無差別刺傷事件が起きてしまった。受験生のしわざかと思ったら、受験に悩む名門高校2年生。ネットには、例によって「きっと両親が医師または東大卒でプレッシャーをかけたのだろう」などと憶測が乱れ飛んだが、そうではない穏やかな家庭だそうで、親御さんによるしぼり出すようなお詫びコメントに、(やばい、ウチとそんなに変わらない家庭環境ではないか)と危機感をおぼえた保護者は多かったのではないでしょうか。

自分が元女子で息子を持っているから差がわかるが、男子は本当に言葉が少ない。人によるかもしれないが、抱えている問題を周囲に相談しストレス解消したり解決する力が、女子より劣る気がします。

加えて今40-50代前後の母親は、自らも仕事や社会活動に忙しかったりするし、また個人情報保護の観点から

「子どもに進路のこと、将来のことをうるさく聞くな。本人に任せなさい、本人から相談してくるのを待て」

と保護者会などで指導されてきませんでした?

そうなると、自分からSOS発信できる子はいいけれど、そうではない子も出てきますよね。

 

親や親しい友人には相談できない、というケースも多いと思います。

今行政の無料相談などを見ても、「女性のための」「子育ての」「高齢者のための」「相続の」と冠がついた相談が多い。世田谷区は男性のための相談もやっていますが、隔週末の夜で枠が少ないです。やはりニーズは圧倒的に女性や高齢者が多いのでこういうバランスになるのでしょうが、自ら相談しようしないでストレスをため込み事件を起こす事件に男性が多いことを考えても、もっとアウトリーチ型の相談機能が今の世の中必要かもしれません。特に少年~働く世代の男性に。

初めていろいろ話を聴いてくれたのが、事件を起こした後の取調べ室だったとしたら悲しすぎます。

 

まずは学生。学校で担任との個別面談以外に、全員に必ず回って来るカウンセラーとの面談機会を作るとか。

LINEやネットでの相談も1つの手法ですが、怪しげなサイトも多いので、こういうのこそ自治体や公的機関がやるとよいし、学校や組織から離れて対面で話したいというニーズが多ければ、ほけんの窓口みたいに商店街やエキナカに相談ブースがあってもよい。児童生徒には無料で相談できるチケットを何枚か配布しておくとか…

何かアイデアがあったらお寄せくださいね。

最近の小田急の新型車両は、昭和の世田谷線のような木の床が登場。カーボンニュートラルの観点なのだろうが、事件後(燃えやすいな)と心配になってしまいました。