今年の世田谷区の新成人は8000人弱、昨年はコロナ感染拡大時期で成人式が急遽中止の憂き目をみましたが、今年は日大文理学部のホールで3回に分けて実施されました。

女性はほぼ古典柄の振袖、男性はほぼ濃紺無地スーツに白シャツ、タイはレジメンタルか細かい柄。髪を染めている人は数人しかおらず、息子の高校(私立)の文化祭で色とりどりに染めた髪を見慣れてしまったので、新成人たちのオーソドックスさに拍子抜けしたほどです。毛皮の襟巻が一部お母さんの借り物かなとみえた以外は振袖からバッグまで、スーツ&靴もセットで勧められた新品のようでした。これを機会に着物を着たりスーツを誂えるのは悪いことではないが、成人式あるなしで服飾業界の存亡を左右するのだろうなと、そら恐ろしくもあります。

一昨年は区長の祝辞中もしゃべりっぱなしの新成人に苦言を呈しましたが、今年はどうか。

今年は区民会館より会場の設備がよく音声が通ったこともあり、前列から2/3くらいは静かに聴けていたと感じました。最初に吹奏楽演奏を持ってきてスピーディにプログラムを展開し、“雑談する間を与えない”、最後はチアリーディングの演技で盛り上げてフィナーレ、トータル50分。新成人ら実行委員会の手腕も大いに奏功したように思います。

有能な運営事務局と、それに応える参加者。その年の出来はその学年のカラーが出ます。

落葉はきの時の印象では、今年の小6は熱心に作業に取り組んでいたと評判が高かったので、彼らの成人式は成功するのだろう・・・そんなことを思いました。

 

世間的に「成人年齢が18歳になったら成人式はいつ実施か」が注目されていますが、世田谷区では15-17歳の在住区民にアンケートを行い、うちの息子も出しましたが、成人式の希望は従来通り「20歳の1月」が74%ほどの最多回答で、当分この時期に実施されます。

なお、昨年成人式が取り止めになった1学年上の代は、2月19日に行われる駒沢競技場のラグビー試合に招待の通知が行っています。晴れ着は着られなくとも、同学年の仲間と集まる機会を自治体が作る計らいで、なかなかよいアイデアだと感じました。