予算特別委員会の答弁にもあった、外環道工事現場付近での地表面陥没についての説明会(4月3日 砧小体育館)に行ってきました。調布の陥没事故以降では世田谷区内では初めての説明会であり、もっと混みあうかと思いましたが開始時に36名(目視)、後から増えて50名前後だったでしょうか?

プレゼン資料はほぼ調布の陥没事故の詳しい分析と再発防止に関連して57ページ、約一時間の説明。その後の一時間で質疑を受け付ける形式。世田谷区域の調査に関しては26ページのみで、差し込みで”地中レーダー調査で異常が発見された箇所”(世田谷区の公共交通委員会資料で発表されているもの。みつ池の前面道路とパークシティ隣りの緑地横道路)についての調査結果が1枚紹介されました。

資料は下記で見られるので(音声が出るので注意)

https://www.e-nexco.co.jp/assets/mv/news/activity/mov/01.mp4

当日出た質問について。

前半は、主に10年以上この問題に取り組んでいる高齢男性らから調布市の事故の責任を問うもの。

・事故の責任は国なのか、事業者なのか→ネクスコが主体の説明会であるせいか、施工に関しては事業者だとの回答

・事態は予見できたのでは?→今回の事故は、地質に加え「夜間工事を止め、シールドマシンを再稼働させた時に土砂が詰まってうまく回らず、土砂を軟らかくする気泡剤を過剰投入したことが原因」で、その点に関しては予見できなかった、と回答。

後半は世田谷エリアに関する調査と今後に関してで(たまたま全員女性)

・世田谷区に関しては地下1.5mまでの調査では心配だ。ボーリング調査をやってほしい。

 →世田谷と事故電場では地質が違い、かつ調布で事故原因となった作業を世田谷区では行っていないので、現状の調査で十分と考える

・地価の下落については補償されるか?→地下の下落を含み損害があった場合は、原因が外環道工事と確認されれば補償する

・2007年の事前調査で、今回事故原因となったHig層(-10~-30mに位置するレンズ状の礫層)が観測されたにもかかわらずこれを軽視して工事を進めたのが原因では?続いて世田谷区内で行われる地中拡幅部工事については十分注意していただきたい

長くなりましたがこんな質問、意見が出ました。

 

共産党中心に「ボーリング調査をもっとやるよう」要望が出ていますが、ボーリング調査は安定した地盤に穴を開けるので多く実施するのは危険だと、これは外環と関係ない地元の工事技術者から聴きました。

調査に伴うリスクについても併せて説明してほしいものです。

また地価に関しては「世田谷、まして成城エリアでは外環上部だからといって下がることは考えられない」(成城駅前の大手不動産会社の支店)ということでした。

 

今回はあまり話題にされませんでしたが区が主体となって行う、パークシティ付近の「異常信号」箇所については追加調査が出次第報告をしたいと思います。

異常信号が集中して出た箇所。おそらくアスファルトを剥がして内部を調査する


地価の下落が懸念されているが、外環上部の我が家に入ったこのチラシを見る限り心配ない。むしろ上がっている(4月6日)