国配布の布マスク批判はとうとう止まることはなかった。デリバリーの遅さが最も難点と思うが、検品のお粗末さ、お金の流れの不透明さ。でも結局広まらない一番の原因は“カッコ悪さ”だったのではないかと思います。ヨーロッパのマスクはカモノハシみたいでもっと着用に抵抗ありそうだし、フランスでもシンガポールでも国からのマスク支給に炎上したという話は聞かないが、とにかく日本人は嫌だと思うととことん嫌う。自分は良いと思っても、周囲がダメだと言えば使いづらい同調圧力がある。

私なんてガーゼ好きだし、大きいのは暑苦しいし頬がたるむというので、アベノマスクを喜んで使っていますけどね。

 

最近は「要らないなら寄付して」と回収する動きも出てきました。あまりファッション性に命をかけていない子どもや高齢者は使ってくれるらしいのです。

官房長官は「布マスクは寄付しないで、第二波用に保管しておいて」と言ったそうだが、アンティークリネンを集めている立場からすると、天然繊維は長く保管すると色変わりもするし、きれいなうちにほしい人にあげるのが正解だと思います。そして政府は、第二派までに今流行の立体裁断のマスクをデザイン、発注して(その対応がすぐに出来れば政府を見直します)、希望者だけに配布すればいいのではないでしょうか?

 

都知事の広報宣伝力もあってか、手作りマスクもファッションの一部として浸透してきた。レース生地で裏無しのものや、古着のリメイクはもはや衛生用品ではなくなっているので考えものだが、洋裁が得意な実家の母も参入するそうで、シニア世代の新しい趣味としても確立しそうです。部屋の隅でホコリを被っていたミシンも出番ができますね。

今週、久々に通勤時間帯に電車に乗ったら、昼間は普通に見かけている柄物の手作りマスクがなく、みなさんほぼ白無地のマスクでした。会社や学校で配られてもいるのでしょうが、マスクにもフォーマルとカジュアルの区別が出来てきたのだな…と感慨深いです。

愛用のアベノマスク、初代は色がくたびれてきたので、以前綿のブラウスを染めたダイロンの残りで染めてみた。

次は刺繍か?