緊急事態宣言延長に伴い世田谷区でも小中学校の休校が5月末まで延長となりました。いそくみの政策課題として、学校関係でいちばん気になるのが学習面での進捗。小学5,6年生と中学生はプリント配布とともにインターネットを活用した学習も進めるということ。通常から標準装備として各家庭にインターネット設備をお願いしているそうで、経済事情が許さない家庭には補助や機器の貸出しで対応するとして、なんとか進められるのかなと考えていました。

が、あるとき指摘を受けて気づいた。双方向授業(ないしホームルーム、朝礼)となった場合、兄弟の多い家庭はどうするんだ?まだまだPCは一家に一台のケースが多いと思う。まして親が在宅勤務で使っていたら子どもの自由には使えません。

PC1台まだ10万円前後するでしょう。公立小で全員が所持できるのは1台1万円程度になってからとか、教育の無償化で、PCは個人負担なしで使えるような仕組みを作るかでないと、朝から6限まで双方向授業をやるのは不可能でしょう。

まずは映像配信で、好きな時間に自己学習で進められる環境作りが急務だと思います。

一方で、双方向授業(朝礼、ホームルーム)は私立などで普及しており、試験的に公立でも始めるという方向だ。

家庭でどうしても環境整備出来ない子は、今限りの私案ですが、図書館や休業中のインターネットカフェに学習用の枠を設けて課題をプリントアウトしたり、その場を使って学校とつながったりして、慣れていくのもいいのではないか。わからないことを聞けるインストラクターも居るといい。

インターネット環境がない家庭では、ゼロベースから子ども個々にPC1台は飛びすぎるような気がしています。

平成の初期、私たちは会社でまず課に1台パソコンがあり、事務女性が優先で一台持つようになり次は1人一台、デスクトップからノートになって持ち歩けるようになり、自前でも買う…といった長い過程を経てきたことを思い出そう。公立でインターネット授業を標準化するには、家庭で準備できない生徒への備品貸出しあるいは場の提供、習得への支援の2本立てが必要。いつできるかわからないが…

今月号の文春はコロナ特集。多方面の識者がコロナ対策を語っていて読みごたえがあります。

麻布学園の校長寄稿「休校を人生の糧にする方法」では「パソコンは一家に一台、全ての家庭がオンライン授業ができるわけではない」との前提に立っており、公立と立ち位置が近くて安心しました。(SFCの校長だとまた見解が違うかもしれないが)