きつねの子でなくとも、手荒れしやすく、冷え症なので秋・冬には手袋が欠かせません。コートが同じでも手袋の色、デザインで雰囲気を変えられるので、便利なワードローブとも言えます。晴天で乾燥しているので少し干してみた。




最初に革の手袋を買ったのは社会人になって3年目くらいのとき。大人の女性の必須アイテムとしてまずは黒だろうと、今はない有楽町阪急で、シャルル・ジョルダンのをセールで購入(固有名詞が時代を感じさせますね)。値段の相場も知らずに9000円で買いました。

「手袋によく9000円も出したわね」

と母にあきれられたが、20年過ぎた今でも十分使えている(左中央)。


その次に買った革手袋は11年前の新婚旅行、ローマで。当時日本で爆発的に流行していたセルモネータの暗い紫を買いました。その年の冬はもう妊婦、ポケットに手袋と“ホカロン貼るタイプ”を一緒に入れていてくっつき、革に黒い貼りあとが出来てしまったが、品質が良いのか使っているうちに痕が目立たなくなってきました。革は生きている(黒の奥)。今していても秋深いローマやフィレンツェを思い出す、外国の香りの一品です。


2011年。選挙の準備でロイヤルブルーのアイテムをいろいろ揃えていて、手袋も探しました。が、なかなかドンピシャのブルーがない。東急東横店でやっと見つけたのが、小保方さんで有名になったヴィヴィアン・ウェストウッド。英国ブランドのせいか、ここはロイヤルブルーのラインナップにこだわりがあるようです。色とりどりの他の手袋が2000円になっているなか、これは4000円なのが悔しかったが、色めはゆずれずに購入。これもしっかりと型崩れなく、値段だけのことはあると後悔なしの買い物です。


そうは言っても街頭演説のたびに4000円の手袋はもったいなく、息子のサッカー練と共用で、ドラッグストアの105円のカラー軍手も愛用しています。ここの青、赤、黄、紫どれも発色がよく、選挙用にはもってこい。ただし値段だけのことはあり、わりとすぐ破れます。


今年発見したヒットは、同じドラッグストアにあるアクリルの手袋(右)。白いマフラーやダウンコートに合わせるのに、淡いグレーの手袋がほしかったが、2000円は出すつもりでデパート2軒回ってもこれと思える色がない。あきらめていたところにドラッグストアでなんと89円のこれが!

レディス用Mでも指がゆったり、ヴァンクリーフやブルガリのボリュームリングをしていても、らくらくはめられます。(まあ、そんな指輪は持ってないが)

惜しいことに、きっと中国あたりからコンテナに入れられ旅をしてきたのでしょう、鼻を近づけるとカビ臭いようなほこりのような匂いがする。電車の中で手が温まってくると、周囲にこのにおいが立ち込めそうだ・・・外国の香りでもこれはまずい。

なので、この写真を取ったら一度洗濯することにします。