道路はさんで右が神明の森~国分寺崖線。左側から野川岸までが住宅地で、その直下を
外環道トンネルが通ります。
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我が家の近所に転居したお宅があり、1週間のちに別の方が越してこられました。言うまでもなく外環道トンネル、しかも区分地権者となる”トンネルが40mより浅い地域”の住人となります。
ご近所挨拶がてら奥様とお話したら、購入する際
「地下室は造らない。建て替え時に鉄筋の建物は建てられない」
という説明があったそうです。
もともとこの一帯はトンネル上部ではなく、平成19年の計画変更でトンネルが直下に通ることになった。そのことは個別に説明を受けないまま既成事実になったし、そういった建築制限がついたことも初めて知りました。
国交省に、説明責任はないのでしょうか??
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外環をオリンピック招致と絡めて積極推進していた石原都知事が辞職して少し変わるかなと期待したが、次の都知事選の候補者をみても、共産党支持を受けているリベラル派の宇都宮健児氏以外は概ね推進意見のようです。
よく「大型道路造れば災害時に役立つ」と言われますが、その大型道路造るために地元の生活道路や橋がつぶされるということは口にしない。
それでなくとも、直下型地震が近いと言われている今、大型トンネルを掘るのか?地震は工事完成まで待っていてくれるわけじゃない、トンネル工事途中で地震が来たら?
いろいろなケースを考えて対応しなければなりません。
そして、今朝起こった笹子トンネルの崩落事故。
地震どころじゃない、地震も豪雨も来ないのに、どうやら老朽化で?天板が落っこちたらしい・・・道路会社はどういうメンテナンス体制をとっているのか。
亡くなられた方、ご家族の無念さを思うと言葉もありません。
以前、日経新聞で
「道路は造りっぱなしにするわけにはいかず、その後のメンテナンス費用がけっこうかかる。それを踏まえて、やたらと大型道路を造るべきでない」
という趣旨の社説を読んで大いに納得したものですが、ぜひ今回のケース検証して、早急に他の道路のチェックもすべきです。
外環造るよりそっちが先だよ。
この事故のニュースを聴いて、真っ先に、我が家の直下を通る外環連結部と同じNATM工法じゃないかと心配になりネットで調べたら、NATM工法の日本初の施行事例が1976年、笹子の完成が1975年だからセーフ。
ちなみに笹子トンネル施工は飛島建設ほかJV方式で、矢羽工法・発破掘削・レール方式を用いたと同社の発表資料にあった。地下水が噴き出る難工事だったとも。
いそくみが調べるより前に、2ちゃんねるで、笹子トンネルはNATM工法かどうかの議論がなされており、参考にさせていただきました。
まったく、ヒマでインテリな人はいるものです。
国交省は、一般人をあなどってはいけない。