ウィーン美術史美術館 カルロス二世(Wien 23.Nov.2011) | いそ日記

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スペイン・ハプスブルク家最後の王となった『カルロス二世』。



バルタサール=カルロスや、フェリペ・プロスペロを亡くしたフェリペ四世が

最後に生んだ待望の男子です。

スペイン・ハプスブルク家の最盛期を築いたカルロス一世に因んで名づけられましたが、

皮肉にもスペイン・ハプスブルク家は彼の代で断絶してしまいました。
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カルロス二世に重用されたファン・カレーニョ・デ・ミランダによって描かれました。

気品があるもののどこか怪しい雰囲気をたたえた肖像。言ったらなんですが毒気に当てられそうな絵でした。


近親婚を繰り返した果てか(カルロス二世も叔父と姪の間の子)、

知能も低く、常によだれをたらし、てんかんなどの病気を患って心身も虚弱だったそうです。

父フェリペ四世はこの子を人前に出すのを嫌がり、もし出すときは常に黒いベールを被せていたとか。。。。。




日本でも草壁皇子はすごいインブリードですが、海外もあるんですね。

近親婚の弊害はハプスブルク家も気づいていたそうですが、それでも下賤の血をいれるよりは

はるかにましだという考え方だったそうです。



Paul Strudelによるカルロス二世の胸像。
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ここはイタリア絵画の部屋。なんとなく部屋の雰囲気も華やか。

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グィード・カニャッチによる『クレオパトラの自害』

京都にも来たけどこの中ではこれが一番だったかな。肌の質感がよかった。

(クレオパトラが完全に西洋人ですが)
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