キリエのうた | わたしと本と映画と

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歌は歌えるけれど喋れないキリエ、お金に人生を狂わされたイッコ、愛する人を救う事が出来なかった夏彦、三人の孤独な魂達は愛を求め合い、愛を与え合う。


そこにはキリエの歌声があった。イッコの笑顔があった。夏彦のギターがあった。

大人たちは常識の物差しでそれを奪い、支配する。ただ一緒にいる、それだけで良かったのにー


再生する魂、救えなかった魂、救われた魂。三つの魂は例え引き離されても永遠に寄り添い暖め合う。


キリエの唯一無二の絶対的存在感を持つ歌声には羽が生えている。誰にも縛られる事なく自由に大空を羽ばたく事が出来る。大丈夫、君は何者にだってなれる。何処へだって、きっと行けるー