飲食店には、それぞれの時の流れがある。
ジャンルや業態によっての違いもあるし、
店舗の状況や、店主の考え方によって違いが生まれる。
結局は、千差万別。
ただし、客として思うのは、
自分の時の流れと同じ時の流れを店に求めるのは、
はっきり言ってしまえば、間違いだろう。
その時の流れがあってこその、
その店であって、
食料を供給する自動販売機ではないのだから。
繁忙時の立ち食い蕎麦は、さっさと立ち去り、
鰻屋は、仕上がるまでの1時間、ちびちび酒でも飲んでいれば良い。
最近は、
客を迎合するあまり、独自の時の流れを自ら否定し、
ささくれ立った雰囲気の店も多い。
時の流れを含んだ、すべてがその店であり、
そこに関わる人の表現である。
自分に合わない店はあるだろうし、
それならば、別の店を探せばよい。
ゆったりと、
その店の持つ時の流れを楽しみたいものだ。