ヘミングウェイのブログ

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最近の飲食業って何か変。

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相変わらず、バーで見かけるウイスキーのロック。
本人は格好よさげなのだが、正直なところ、ウイスキーを楽しんでいるようには思えない。
もちろん、好きなように飲めばいいのだが、残念ながらウイスキーの味わいは損なわれる。
アメリカ人やスペイン人は冷たい飲み物を好むようで、日本人も否めないところである。

しかし、もともとウイスキーは氷との相性は良くない。分かり易く言えば、ロックしして美味しくなるようになど造られていない。国産の場合は、ある程度想定されているとは思うが、スコッチの場合は、もってのほかだ。過度の冷却によって味わいのバランスが崩れ、無惨のもの。

そのままストレート、または信頼できる腕前のバーテンダーに水割りを頼むことをおすすめする。

日本人が、ナイフとフォークで寿司を食べる外国人を見て眉をひそめるように、スコットランド人から眉をひそめられることがないようにすべきだろう。



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飲食店には、それぞれの時の流れがある。

ジャンルや業態によっての違いもあるし、
店舗の状況や、店主の考え方によって違いが生まれる。
結局は、千差万別。

ただし、客として思うのは、
自分の時の流れと同じ時の流れを店に求めるのは、
はっきり言ってしまえば、間違いだろう。

その時の流れがあってこその、
その店であって、
食料を供給する自動販売機ではないのだから。

繁忙時の立ち食い蕎麦は、さっさと立ち去り、
鰻屋は、仕上がるまでの1時間、ちびちび酒でも飲んでいれば良い。

最近は、
客を迎合するあまり、独自の時の流れを自ら否定し、
ささくれ立った雰囲気の店も多い。

時の流れを含んだ、すべてがその店であり、
そこに関わる人の表現である。
自分に合わない店はあるだろうし、
それならば、別の店を探せばよい。

ゆったりと、
その店の持つ時の流れを楽しみたいものだ。

今から二十年程前のことだが、
あるラーメン屋の味について、
あれならインスタントの方が美味いと言ったことを、親子ほど年の離れ方に、
『そもそも、比べる物ではない』と、
窘められたことがある。

当時、若輩者だった私には理解できなかったが、最近になって、やっと理解できるようになった。

そして、料理には料理人の心が表れる。

真摯に料理に向き合っている料理人ほど強く。
料理に対する気持ちや、人となり、おこがましいとは思うが人生そのものまで。
もちろん、やる気なく作った物は、やる気のなさが。

工場生産されたものでも、弱く感じるが、心の表れる物もある。

だが、正直なところ、
全く心を感じない食料が溢れている。
冷凍食品やレトルト、コンビニ弁当…。

昔から言われてることながら、なぜ料理に心が表れるのか、私には分からない。

無機質な料理は、食料でしかない。
心を豊かにする料理を大切にしてほしい。
そして、料理人も豊かな心を持って、その心を伝えて欲しい。




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 もう、かれこれ10年以上前、
 慇懃無礼だといって、ホテルのフレンチレストランがたたかれていた時期があった。
 
 そして、現在では高級といわれるレストランの接客の基本は、大切な友人を自宅に招いた時のように…。
 日本人にとっては、馴れ馴れしい印象もうけ、やや照れてしまう場面も起き、気まずくなってしまう時もあるが、一つのコンセプトとしては、悪くないと思う。

 ただ、その一方で歓迎されるあまり、自分を見失う客も多い。
 美味しい食事の演出や心地よい時間は、店のスタッフが与えるものではなく、スタッフと客の相乗効果によって生み出されるもの。

 そして、スタッフはあなたを大切な友人として迎え入れてくれる。
 では、客は?
 客も大切な友人の自宅に訪問するのである。
 そこで、飲み物が遅いとか、些細なことで怒りますか?友人の家で。
 
 ここのところ、その温度差を強く感じる。
 客の方が慇懃無礼なのでは?
 そう、友人に頼むように声をかければいい。
 自分は、こうして欲しいと。

 お互い、よき友人として謙虚な心で接したいものだ。
 そうして、心地よい食事のひと時が楽しめるのではないだろうか。

過日、ある飲食店に行った。
そこは燻製料理が売りの店で、
もちろんメニューにもよるが、オーダーが入ってから燻される。

料理を食べた瞬間、違和感があった。
いや、決して不味いのではなく、
及第点は超し、美味しい方。

だが、その違和感の原因は直ぐに判明した。

そこの店は、いわゆるオーナーシェフの店。
そして、オーナーは接客担当をしていた。
時々、厨房に入っては料理人の作っている料理の味見をしている。

そして、客は深夜だったせいか、
アフターのホステスとその客が二組ほど。

燻製料理は、客の好みがはっきりと出るだろう。
旨いという声よりも、不味いという声の方が耳に入る。
客に迎合したか?
特に暇な店では気になるだろう。
万人向けの仕上がり。

そして、従業員。
味にブレと言うか、妥協がある。
しかし、ブレの中心はジャストの味に向いている。
判っているなら、ブレのない味に何故しない?
これが一番の違和感だったのだが、
おそらく、オーナー以外の料理人は、
判らないのだろう、ジャストがどこか。
ないしは、味覚のゾーンが広すぎて、曖昧な味しかできないのだろう。

そして、
オーナーは従業員の舌に妥協してしまった。

万人向けの仕上がり自体は、
経営戦略を考えれば賛否は、オーナーの決断しだいだろう。

だが、
もっと旨いものが作れる人間が、
旨いものを作ることを妥協してしまっている姿は、
残念だった。